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2000 年度 実績報告書

BMPシグナル伝達系の下流転写因子δEF1/SIP-1ファミリーの研究

研究課題

研究課題/領域番号 11680678
研究機関大阪大学

研究代表者

東 雄二郎  大阪大学, 細胞生体工学センター, 助教授 (30181069)

研究分担者 蒲池 雄介  大阪大学, 細胞生体工学センター, 助手 (90263334)
キーワードTGFβ / BMP / Smad / zfh / SIP1 / δEF1 / ノックアウトマウス / マウス胚発生
研究概要

SIP1はSmadと相互作用する因子として単離され、N末端およびC末端側にZinc Fingerモチーフを持ち、それらの間にホメオドメイン様の配列およびSmad結合領域を有するDNA結合型の転写因子である。またSIP1はそのアミノ酸配列の相同性から、これまでわれわれのグループが研究を進めてきたδEF1/Zfh-1ファミリーに属する新たなタンパク質であることが明らかとなった。マウス初期胚におけるSIP1の主な発現箇所としては、neural tube、dorsal root ganglion、lens epithelium、presomitic mesodermで特異的な発現が観察された。特に興味深い発現としてpresomitic mesodermでの発現があげられ、somiteの形成および分化に関与している可能性が示唆された。われわれはSIP1の胚発生時における役割を明らかにするために、Cre-LoxPシステムを用いたSIP1遺伝子ノックアウトマウスの作製をおこなった。これまでに相同組換えを生じた3つの異なるESクローンを単離し、その中の1つは生殖系列細胞への導入を確認している。われわれは今後恒常的にCre recombinaseを発現するCAG-Creマウスとの交配によるSIP1遺伝子のノックアウトマウスを作製し、また表現型によってはCre-LoxPシステムを利用したステージもしくは組織特異的なconditional gene targetingを行っていく。またδEF1ファミリーの生体内での機能を解明していくために、δEF1とSIP1の二重変異マウスの作製も予定している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Moribe,H.: "Suppression of polydactyly of the Gli3 mutant (extra toes) by dEF1 homozygous mutation."Develop.Growth.Differ.. 42. 367-376 (2000)

  • [文献書誌] Furusawa,T: "Identification of CtBP1 and CtBP2 as corepressors of zinc finger-homeodomain factor dEF1."Mol.Cell.Biol.. 19. 8581-8590 (1999)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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