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2001 年度 実績報告書

哺乳類細胞の細胞表面に発現する70KD熱ショック蛋白質の分子クローニング

研究課題

研究課題/領域番号 11680703
研究機関札幌医科大学

研究代表者

鳥越 俊彦  札幌医科大学, 医学部, 助教授 (20301400)

研究分担者 佐藤 昇志  札幌医科大学, 医学部, 教授 (50158937)
キーワード分子シャペロン / 熱ショック蛋白質 / HSP70 / 発現クローニング / T細胞抗原受容体 / HEDJ / 抗原ペプチド / TAP
研究概要

(1)HSP70が抗原ペプチドと結合し,これをTAPに輸送するメカニズムについて解析した.HSP70がATP依存性にTAPと会合していることを見いだした.
(2)合成ポリアミンがHSP70とTAPとの会合を阻害し,抗原ペプチドの小胞体転送を抑制することを見いだした.
(3)各種抗原ペプチドとHSP70との親和性について解析し,この親和性が抗原ペプチドの小胞体転送効率と相関していることを見いだした.
(4)HSP70とHSP90にシャペロンされた抗原ペプチドは,MHC class Iによって提示されやすいことを見いだした.
以上の研究によって,抗原提示機構における分子シャペロンの役割を解明した.
(5)NT22抗体が認識するアミノ酸配列をもとにしてdegenerated primerを作製し,PCRクローニングを試みた結果,PCR産物が得られた.塩基配列を決定したところ,これまでに報告のない未知の遺伝子であることが判明した.この遺伝子の全長をクローニングし,細胞における発現を解析中である.
(6)Daudi細胞のCDNAライブラリーを作製し,signal sequence trap法を試みた.しかし,この方法では陽性クローンは得られなかった.
(7)W31細胞のcDNAライブラリーと#067抗体を用いて発現クローニングを行った.陽性クローンの遺伝子配列について解析中である.
(8)Hela細胞のcDNAライブラリーとNT22抗体を用いて,retrovirus発現クローニングを行っている.
(9)小胞体に発現するHSP40分子HEDJ-1の遺伝子をクローニングし,リコンビナント蛋白を作成した.抗HEDJ-1抗体を作成し,細胞組織における発現と小胞体ストレスにおける役割について解析した.

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Maeda, A., Ohguro, H., Nabeta, Y., Torigoe, T., Nishimura, Y., Kuroki, Y., Sato, N.et al.: "Identification of human antitumor cytotoxic T lymphocytes epitopes of recoverin, cancer-associated retinopathy antigen, related with a better prognosis in a paraneoplastic syndrome"Eur. J. Immunol.. 31. 563-572 (2001)

  • [文献書誌] Kishi, A., Ichinohe, T., Kinebuchi, M., Hirai, I., Kamiguchi, K., Tamura, Y., Matsuura, A., Torigoe, T., Sato, N.: "The cell surface-expressed HSC7O-Iike molecule preferentially reacts with rat T cell receptor δ6 family"Immunogenetics. 53. 401-409 (2001)

  • [文献書誌] Yagihashi, A., Asanuma, K., Nakamura, M., Araya, J., Mano, Y., Torigoe, T., Kobayashi, D., Watanabe, N.: "Detection of anti-Survivin antibody in gastrointestinal cancer patients"Clin. Chem.. 47. 1729-1731 (2001)

  • [文献書誌] Mori K, Itoh Y, Saito J, Takeyama Y, Kurata Y, Kaneko M, Asai Y, Torigoe T, Dickson E.W.: "Post-resuscitative hypothermic bypass reduces ischemic brain injury in swine"Acad. Emerg. Med.. (in press). (2001)

  • [文献書誌] Torigoe T., Ichinohe T, Sato N, Yano S.: "Analysis of gene expression of lymphocytes in microgravity"Biol. Sci. in Space. 15. 306-307 (2001)

  • [文献書誌] Kawaguchi S, Yamashita T, Katahira G, Yokozawa H, Thrigoe T, Sato N.: "Chemokine profile of the herniated intervertebral disc infiltrated with monocytes and macrophages"Spine. (in press).

  • [文献書誌] 鳥越俊彦: "生体機能分子データブック;細胞周期関連分子"中外医学社. 30 (2001)

  • [文献書誌] 鳥越俊彦, 一戸崇, 佐藤昇志: "分子シャペロンによる細胞機能制御;分子シャペロンと病態 -4.抗原ペプチド"シュプリンガーフェアラーク東京. 9 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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