研究課題/領域番号 |
11680718
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
黒田 英世 富山大学, 理学部, 教授 (50064845)
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研究分担者 |
鬼武 一夫 山形大学, 理学部, 教授 (80089846)
黒田 律 富山大学, 理学部, 助手 (50064879)
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キーワード | 精子 / 先体反応 / 膜融合 / 蛍光 / 脱消光 / 情報伝達 |
研究概要 |
本研究は、(1)蛍光の脱消光を利用した、先体反応に伴う膜融合の測定。(2)蛍光色素を利用した細胞内のカルシウムイオン濃度([Ca^<2+>]_i)の測定、(3)蛍光色素を利用した細胞内の水素イオン濃度(pH_I)の測定、(4)電子顕微鏡観察を利用して、精子先体反応の細胞内情報伝達を解析しようとする試みである。 本年度において(1)蛍光色素octadecanoyl-aminofluoresceinでウニの精子を過剰染色し、先体反応を誘起した時、観察される蛍光強度の増大は、先体胞と精子細胞膜との融合を反映している事を示した。すなわち蛍光の増大の経時変化と電顕観察による先体反応はよく一致している。LatrunculinnA処理のより先体突起の伸長を阻害した時でも、膜融合は起こり、蛍光も増大する、等より明らかである。脱消光の測定と共に[Ca^<2+>]_iとpH_iの測定を行なったが、脱消光は蛍光の増大より、6〜7秒先行した。これは情報伝達において、[Ca^<2+>]_iとpH_Iの増大が、膜融合に先行する事を示している。
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