マウス遺伝子LibraryからASCP遺伝子を含む断片をクローニングしTargeting vectorを構築した。また、VMS細胞と他の神経領域(Frontal Cortex)から抽出したPoly(A)tailを持つmRNAを試料として、216種類のプライマーの組み合わせによるDifferential Displayを行った。その結果、中枢性化学受容体の候補としてさらに複数の新規遺伝子の構造決定を行った. 1.核内転写因子であるMafGはCO_2やH^+の変化に応じて呼吸反射を起こす部位である中枢性化学感受領域に顕著に発現が高いことを見いだした。さらにこの遺伝子は高炭酸ガス刺激によって有意に発現が高まる(研究発表1)。 2.新規遺伝子であるRhombex-40をクローニング・命名した。これは脳特異的に発現する新規遺伝子で、1回の細胞膜貫通領域を持っている事が明らかになった(研究発表2)。 3.Rhombex-29をクローニング・命名した。これはPLP/DM20-M6b遺伝子ファミリーに属する新規遺伝子で脳特異的に発現し、4回の細胞膜貫通領域を持っている事が明らかになった(研究発表3)。
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