1.ASPCの構造と機能の解明 (1)ASPTは751のアミノ酸で構成されており12回膜貫通型の構造を示す。 (2)分子内にH^+/Sugar transport motifやProline-rich region、Leucine zipper motifを持つ。 (3)生体内で脳にのみ特異的な発現を示す。 (4)細胞外環境の酸性化に伴い本遺伝子のVMSにおける発現が有意に高まる。 2.ASPCノックアウトマウスの作製 (1)ASPC遺伝子の構造は全長は約40kbで9つのExonで構成されていた。 (2)ASPT遺伝子のExon1〜3を欠損させるためのTargeting Vectorを構築した。 (3)ASPT targeting VectorをES細胞にElectroporationにより導入しG418にてHomologous recombinationをおこしたESクローンを選択した。 3.転写因子MafGの新規splicing variantであるMafG-2の同定(研究発表1) (1)核内転写因子MafGのsplicing variantをラット延髄由来のRNAからRT-PCR法で同定しMafG-2と命名した(GenBank・EMBL・DDBJ accession No.AB050011)。 (2)この遺伝子産物はMafGより27アミノ酸が挿入されている。 (3)Trasfectionの実験により核内に移行することが確認された。 (4)細胞外環境の酸性化に伴い本遺伝子の延髄における発現が有意に高まる。
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