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1999 年度 実績報告書

蛋白質内部構造のイメージングを目指した走査型磁気共鳴顕微鏡に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11680861
研究機関鹿児島工業高等専門学校

研究代表者

須田 隆夫  鹿児島工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (10163031)

キーワード走査型プローブ顕微鏡 / 磁気力顕微鏡 / 赤血球 / ヘモグロビン / チトクロムC
研究概要

磁気共鳴力顕微鏡(magnetic resonance force microscopy:MRFM)によるマイクロイメージングの実現を目指して、走査型プローブ顕微鏡の磁気力測定法の検出感度、性能限界の評価検討をおこなった。即ち、1,ヒト赤血球そのもの、2,ヘモグロビン分子、3,チトクロムC、それぞれについて走査型プローブ顕微鏡(セイコーインスツルメンツ製SPI-3800)の磁気力測定(magnetic force microscopy:MPM)モードを用い、常磁性分子による磁気力像が得られるか否かを検討した。1,についてはヒトの指先より採取した血液を、リン酸バッファ中に懸濁した酸素化状態(反磁性)のものと、亜ジチオン酸ナトリウム(Na_2S_2O_4)により脱酸素化したもの(常磁性)、それぞれをカバーグラス上に塗布後、大気中および窒素ガス中で、それぞれ乾燥させ、磁性カンチレバーにより測定した。なおプローブ顕微鏡のピエゾアクチュエータの試料台にNdBFe磁石を固定し、この上に上記のカーバーグラスを置いてバイアス磁界を印可した。磁石上の磁場強度は約0.15Tである。2,については採血した血液を低張溶液により溶血後、同様に塗布、乾燥したものを測定した。3,についてはITO透明電極に吸着させたチトクロムCを電気化学的に酸化還元状態を変化させたのち、磁気力測定を行った。1,については、磁性の影響が含まれると考えられる像が得られたが、表面形状の影響が大きく明確な磁気像は得られていない。2,3,については、現在のところ磁気像は得られていない。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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