研究課題/領域番号 |
11691004
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
遠藤 忠 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (10104118)
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研究分担者 |
関 啓子 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (20107155)
水谷 邦子 芦屋大学, 教育学部, 教授 (50148582)
川野辺 敏 常葉学園大学, 教育学部, 教授 (10000001)
福田 誠治 都留文科大学, 文学部, 教授 (30128631)
岩崎 正吾 東京都立短期大学, 教授 (30203368)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | 教育 / 比較研究 / ロシア連邦 / 地方 / 東シベリア / 極東 / 多民族教育 / 都市と農村 |
研究概要 |
第一年次(平成11年度)には、極東及び東シベリア地域の主要都市(1)ユジノサハリンスク、(2)イルクーツク、(3)ウラジオストック、(4)ハバロフネクの4地点で初等・中等普通教育学校、職業教育機関、高等教育機関、学校外教育機関、教育行政機関その他の教育・文化関係機関・施設の訪問調査を行った。その結果、初等・中等・高等教育の状況については全般に堅調に維持されつつ、中央と同様に多様化に向けての改革が着実に進行していること、また、学校外教育についても、経済不況下にもかかわらずソビエト期以来のインフラが維持され、公教育の第二セクションとしての機能を発揮していること、その他、英語を主とする外国語教育が低学年から実施され、日本語教育の実施もかなり増えていることなどが明らかになった。 第二年次(平成12年度)には、農村部への調査訪問をイルクーツク、ハバロフスクの2箇所の地域に絞り込んで行った。どちらの地点でも教員研修所等への訪問調査に加えて、農村部のロシア人学校及び非ロシア人学校等について訪問調査し、農村部の人口の減少の中で少数民族居住地域では民族教育への取り組みが強化されるとともに、ロシア人文化と民族文化が地域文化としてどの民族にも共有化されている状況が明らかになった。 第三年次(平成13年度)には、ロシアから教育研究者及び地方教育行政担当者を招き、<ロシア教育シンポジウム・地方に見るロシアの教育-イルクーツクとハバロフスクを中心に>を行った。その中で、ロシアの行財政改革の進行の中で、経済指標の下げ止まりとともに教育分野の諸指標においても若干の改善の兆しが見えること、全般的には大きな問題が残されているにもかかわらず、教員数、クラスサイズ等の部の指標ではわが国より高い数値を示していることなどが明らかになった。
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