研究課題/領域番号 |
11691006
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研究種目 |
基盤研究(C)
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応募区分 | 一般 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
保谷 徹 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (60195518)
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研究分担者 |
小野 将 東京大学, 史料編纂所, 助手 (70272507)
横山 伊徳 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (90143536)
宮地 正人 東京大学, 史料編纂所, 教授 (70011327)
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キーワード | 日本史 / 19世紀 / ロシア / イギリス / フランス / デンマーク / 海軍 / 史料 |
研究概要 |
本研究の目的は、ヨーロッパ各国の史料保存機関が所蔵する陸・海軍省文書を中心に調査を行い、幕末維新期(19世紀後半)の日本関係史料を収集することにある。 本年度実施した研究調査は以下の通り。 1)ロシア連邦サンクト・ペテルブルグのロシア国立海軍文書館に出張し、幕末維新期の日露関係史料を調査し、必要な史料709枚のコピーを入手した。ここには、1860年から1861年にかけてのリハチョフ海軍少将指揮下の中国艦隊文書など、これまで未発掘の多くの1次史料が含まれている。調査を行なった研究分担者:宮地教授によって、すでに2度の研究発表会を行なった。 2)連合王国およびフランスの調査では、英国公記録局(ロンドン郊外)の海軍省文書・英国海事博物館(グリニッジ)所蔵の海軍士官コレクション・フランス国立文書館(パリ)の海軍省文書・フランス国防省陸軍歴史資料部(ヴァンセンヌ)と同海軍歴史資料部(同)の日本関係史料を調査し、必要な史料をコピーで収集した。また、英国サザンプトン大学図書館所蔵のパーマストン文書を閲覧し、日本関係記事を調査・収集した。 今回新たな成果として特記しうるのは、パリの外国宣教会資料の収集である(外国宣教会文書館所蔵)。1840年代から70年代にかけて在日した宣教師の報告書留を調査し、マイクロフィッシュで収集することができた。 3)デンマーク国立文書館(コペンハーゲン)に出張し、デンマーク大北電信会社による日本方面の電信設置事業関係史料の調査をおこなった。同社による上海・長崎間の海底ケーブル敷設は1871年のことである。
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