研究課題/領域番号 |
11691011
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 中央大学 (2000-2001) 東京外国語大学 (1999) |
研究代表者 |
新免 康 中央大学, 文学部, 教授 (10235781)
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研究分担者 |
堀川 徹 京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (60108967)
梅村 坦 中央大学, 総合政策学部, 教授 (90124289)
濱田 正美 神戸大学, 大学院・文学研究科, 教授 (30109061)
宇山 智彦 北海道大学, スラブ研究センター, 助教授 (40281852)
小松 久男 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (30138622)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | 国際研究者交流 / 中央アジア / 新疆 / 歴史学 / ウズベキスタン;カブフスタン;中国 / ウイグル / イスラム / アイデンティティ |
研究概要 |
本研究課題は、中央アジアの各民族のアイデンティティに焦点を当て、前近代から現代に至るその歴史的展開を明らかにするためのデータを実地調査により収集し、イスラムとの関わりを軸にその変容のプロセスを検討することを目的とした。 第一に、ウズベキスタンにおいては、前近代のウズベク人社会、とくにイスラム杜会の実態に関する文書史料の調査・研究に当たるとともに、ロシア帝国期ムスリム住民の状況に関するアーカイヴ史料の調査とデジタル化作業を進めた。さらに、現状におけるイスラムの情況についてモスク等における聞き取り調査に従事した。第二に、カザフスタンでは、18〜19世紀におけるカザフ人の動向、カザフ杜会の様相を探るために、文書史料の調査・収集を実施した。また、カザフスタン在住ウイグル人社会の現状について、主に教育・文化面において聞き取り調査と文献資料の収集を体系的に実施するとともに、新聞史料の利用により歴史的情況について検討を加えた。第三に、クルグズ共和国において、グルグズ人コミュニティにおけるイスラムの実態について実地調査を実施した。第四に、中国・新疆では、20世紀における教育状況と民族政策に関する資料の収集に当たるとともに、言語・文化面の政策と活動に関して、ウイグル人知識人などから聞き取り調査を実施した。 以上のような調査・研究を通して、各民族の前近代から現状へと至る杜会・文化の変化、およびその過程における意識と活動の様相について、相当量の根本的なデータを収集・蓄積することができた。とくに、現在まで未利用であった文書史料の本格的な利用を実現し、ウズベク人・カザフ人の前近代ムスリム社会の具体的実相が明らかになりつつある。また、事例研究として、ウイグル人社会の歴史と現状について、マイノリティとしての教育・文化状況とアイデンティティの様態など、基本的な状況に関する体系的な知見が得られた。
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