• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2000 年度 実績報告書

メコン河集水域における自然と文化の相互関係にかんする生態史的総合研究

研究課題

研究課題/領域番号 11691019
研究機関大阪外国語大学

研究代表者

赤木 攻  大阪外国語大学, 学長 (10030157)

研究分担者 藤原 佐知子 (武田 佐知子)  大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (00181412)
五條堀 孝  国立遺伝学研究所, 生命情報研究センター, 教授 (50162136)
秋道 智彌  国立民族学博物館, 民族文化研究部, 教授 (60113429)
野中 健一  三重大学, 人文学部, 助教授 (20241284)
高井 康弘  大谷大学, 文学部, 助教授 (00216607)
キーワード集水域 / 民族間関係 / 漢族移民 / 民族衣装 / 森林破壊 / 商品作物生産 / 辺境貿易
研究概要

本年度は、日本側からは秋道が雲南にて蝶の利用等について調査を行ったほか、武田が民族衣装の現代的変容について調査を行い、また高井はタイ北部において生肉(ラープ)食の変遷等について、また赤木もタイ及びラオスにて調査を行った。一方中国雲南省における委託調査も進行し、西双版納における1950年代以降のゴム農園開発の歴史とその生態的影響ならびに周辺諸民族への影響について、数名の現地委託調査者がのべ数ヶ月にわたる現地調査を行った。具体的には、東方農場における漢族移民と開発史の調査、農場周辺のジノー族、タイ族の村落における生活および資源利用の変化に関する調査、西双版納における森林面積等の統計的変化に関する調査、近年増加している自然保護区とその周辺における影響、などについて、それぞれ数名の調査者を派遣している。2001年3月には、深尾が雲南を訪れ、委託調査の成果について報告を受けるとともに、調査地となったゴム農園に足を運び、また関係する資料収集などを行った。野中は、来年度の調査の準備として、ベトナムにて予備調査を行っている。
この他、日本国内で数回の会合を持ち、オーストラリアのメコン地域研究者を招いて交流を行うなど、他地域のメコン流域研究についての現状について理解を深め、今後の交流の方向を探った。調査は来年度も継続するが、来年は最終年となるため、出版の予定についても話し合った。中国では、来年度中に調査報告が出版されることとなっており、日本においても、本科研報告書の内容をもとに、出版すべく準備を進めている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 高井康弘: "「家族農業の放棄と農村的慣行の行方-タイの事例から-」"神戸大学社会学研究会『社会学雑誌』. 18号(刊行予定). (2001)

  • [文献書誌] 武田佐知子: "「民族衣装のゆくえ-中国西南部少数民族の世界から-」"『えくすおりえんて』Vol4特集・混血の文化、大阪外国語大学言語社会学会. 4. 23-51 (2000)

  • [文献書誌] 野中健一,秋道智彌: "「国境を越えるチョウ-中国雲南、チーノー族の村から」"『インセクタリウム』. 3. 10-14 (2000)

  • [文献書誌] 秋篠宮文仁 編: "『鶏と人』(秋篠宮文仁,秋篠宮紀子,赤木功,秋道智弥,五條堀孝,高田勝,佐々木高明による共著)"小学館. 253 (2000)

  • [文献書誌] 五條堀孝(井川洋二 編): "「情報生物学の時代に向けて-情報の流れとしての生命と進化」『続・ロソンチックな科学者』"羊土社. 230 (2000)

URL: 

公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi