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1999 年度 実績報告書

発展途上国の女子教育と社会経済開発に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11691022
研究種目

基盤研究(A)

応募区分一般
研究機関広島大学

研究代表者

佐藤 尚子  広島大学, 教育学部, 教授 (10215824)

研究分担者 横関 祐見子  JICA, 国際協力専門員
織田 由紀子  アジア女性交流研究フォーラム, 主任研究員
岡田 亜弥  名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 助教授 (00313982)
キーワード女子教育 / 開発と女性 / 教育開発 / 発展途上国の教育 / 教育援助
研究概要

1,発展途上国の女子教育の現状についての調査結果は次のとおりである。
地域の経済発展が女子の就学率と一致し、所得が高い家庭は女子教育への志向を持つようになる。また、高い経済成長率が労働市場への女子の参加を必要とし、女子教育の促進へとつながる。しかし、地域によって女子教育の進行状況はかなり異なっている。
(1)アジア 南アジアは初等教育の普及が遅れており、学校建設や教科書など教育インフラ整備が課題である。東・東南アジアでは初等教育はすでに普及し、教育開発の中心は中等教育に移行している。中等教育以上の教育施設や教員養成が課題である。
(2)アフリカ 経済不況と政治的不安定とにより、基礎教育が進んでいない。 教育計画の策定が課題である。
(3)ラテンアメリカ 初等教育はかなり普及しているが、中途退学者や留年者が多く、そのためのノンフォーマル教育が課題である。
2,発展途上国の女子教育阻害要因をアフリカ諸国を中心に考えれば次のようになる。
(1)政策的要因 教育費の受益者負担政策
(2)経済的要因 家事労働の負担
(3)文化的要因 女子特有のイニシエーション(成人式)、早婚、妊娠、婚資制度、固定的な性別役割、学校におけるセクシャルハラスメント
3,結論として、女子の通う学校の特徴がより深く教育の成果につながっていることがわかった。例えば学校への距離と費用が大きいほど成果が小さい、男女別学の宗教的・伝統的な学校の方が成果が大きい、女子教師の多い方が成果が大きいなどである。

研究成果

(6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 佐藤尚子: "呉貽芳-中国教会大学女性校長の一生-"論集 中国女性史. 吉川弘文館. 188-197 (1999)

  • [文献書誌] 大津和子: "サンビアにおける女子教育の阻害要因"国際教育協力論集(広島大学教育開発国際協力研究センター). 2・2. 55-68 (1999)

  • [文献書誌] 江原裕美: "ブラジル教育改革と生徒の国際移動"帝京大学外国語外国文学論集. 6. 85-110 (2000)

  • [文献書誌] 大津和子: "Civios Education in Japan"ASIA PACIFIC JOURNAL of EOUCATION. 20・1. 53-62 (2000)

  • [文献書誌] 江原裕美: "エクアドルの女性と新たなる開発"ラテンアメリカ新しい社会と女性. 新評論社. 173-195 (2000)

  • [文献書誌] 織田由紀子: "女性起業支援プログラム開発のために"アジア女性研究. 8. 112-126 (2000)

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公開日: 2001-10-22   更新日: 2016-04-21  

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