研究課題/領域番号 |
11691033
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
園田 恭一 東洋大学, 社会学部, 教授 (20009898)
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研究分担者 |
大坪 省三 東洋大学, 社会学部, 教授 (00090671)
山手 茂 東洋大学, 社会学部, 教授 (60073061)
窪田 暁子 中部学院大学, 人間福祉学部, 教授 (50085924)
稲沢 公一 東洋大学, 社会学部, 助教授 (50278165)
細井 洋子 東洋大学, 社会学部, 教授 (80073633)
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キーワード | コミュニティ / ボランティア / NPO / ネイバーフッド / ネットワーキング / 精神障害者地域リハビリテーション / 在宅ホスピス / エンパワーメント |
研究概要 |
セントルイス地域のコミュニティは、市部の中下層の黒人を中心とした地域と、郊外の中上層の白人を中核とした地域とでは分断され、顕著な差異がみられたが、貧困、飢え、ホームレス、十代の妊娠、家庭内暴力、薬物依存、増大する高齢者へのケア等の課題と取り組むため、大セントルイス圏の範囲でのコミュニティの協働も進んでいる。また、セントルイス地域のNPOも、その人材や資金などでの差異が大きく、その存続と使命をどう両立させるかで多くの課題をかかえている。 児童虐待に関連しては、コミュニティは児童に対して健康で幸福な市民に成長できる環境を提供する責任があるとする、全米への広がりをもつ市民ボランティア活動のセントルイスでの取り組みを調査した。 高齢者福祉サービスの領域においても、コミュニティはさらに一層の進展をみせており、セントルイス地域でも施設ホスピスは全廃され、すべて在宅ホスピスに移行していた。 セントルイスのIndependent CenterおよびGreen Doorなどの精神障害者に対するコミュニティ・サポートの先駆的な取り組みの調査を通して、クラブハウスモデルを支えている援助観や思想的背景を探求した。 他方、全人口5万余の多数がヨーロッパ系移住者の子孫と大学の関係者や学生たちから編成されているモンタナ州ミズーラ市では、1996年には全市域で16の近隣協議会が組織され、公園、清掃、交通問題などへの取り組みや、地域の交流の促進などが図られ、市民参加の新時代を迎えている。また市当局も、これら近隣やコミュニティと全面的に手をとりあって、安全、環境、地域発展等の計画に取り組む姿勢を強めている。 ミズーラ市周辺には経済発展から取り残された農林業地域やアメリカ先住民インディアン居住地域、さらにはベトナム山岳難民などをかかえているが、モンタナ大学あるいは市民募金・支援組織のUnited Wayなどは、これらをも含めたコミュニティ形成の動きを強めている。
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