研究課題/領域番号 |
11691046
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
教育学
|
研究機関 | メディア教育開発センター (2000-2001) 大学入試センター (1999) |
研究代表者 |
小野 博 メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (10051848)
|
研究分担者 |
鴫野 英彦 大学入試センター, 研究開発部, 教授 (80321561)
池田 輝政 名古屋大学, 高等教育センター, 教授 (90117060)
内田 照久 大学入試センター, 研究開発部, 助手 (10280538)
永田 雅人 京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80303858)
中川 慎二 関西学院大学, 経済学部, 助教授 (80278556)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2001
|
キーワード | 入試の多様化 / AO入試 / 学力低下 / プレースメントテスト / リメディアル教育 / FD / 教員の採用と昇進 / 専門科目の「英語による授業」 |
研究概要 |
本研究が始まった平成11年度は、多くの大学が「AO入試」を導入し始めた年であり、本研究はその後の急速な普及に寄与できた。入試の多様化、18歳人口の減少による入学者選抜競争の緩和は、同じ大学、同じ学部であっても入学者の基礎学力に大きな開きが生じる結果をもたらした。その結果、大学の授業を成立させるためには、基礎学力の補習授業(リメディアル教育)が重要なテーマになっている。 この点に注目し本研究では4年制大学の全学部を対象としたリメディアル教育に関する実態調査を行い、多くの大学で基礎学力の保持に積極的に取り組んでいる様子を報告した。今後、「入学者選抜方式の改善」と共に「大学生の基礎学力の保持」、「大学教員の資質の向上(FD)」は大学改革の中心的なテーマになるであろうことが予想される。 さらに、本研究では、米国、英国を始めとする諸外国の教育制度、特に入学者選抜方式、大学生の基礎学力の保持、大学の教員の採用方法や昇進システムとFD等について調査・報告を行った。また、実際に新任教官を対象としたFD研修に参加し、その内容を報告すると共に、海外の大学で教育を行っている日本人の教員や、かつて海外の大学で教育に携わり、現在は日本の大学等で活躍している教員に、日本の大学への提言について原稿の出筆を依頼した。 この研究を通して常に心がけたことは、本研究を「外国の教育制度の紹介」に終わらせることなく、いかに「日本の教育文化を考慮し、日本の大学関係者に参考になる研究」を行うことができるかであり、この点からも成果が得られたと感じている。
|