研究課題/領域番号 |
11691057
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
応募区分 | 一般 |
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
煎本 孝 北海道大学, 文学部, 教授 (50124227)
|
研究分担者 |
呉人 恵 富山大学, 人文学部, 助教授 (90223106)
池谷 和信 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 助教授 (10211723)
山田 孝子 京都大学, 総合人間学部, 助教授 (20293839)
|
キーワード | 東北アジア / 文化変化 / アイデンティティ / 文化復興 / 言語復興 |
研究概要 |
本研究計画においては、東北アジア北方諸民族の実地調査に基づき、歴史的背景と文化変化、文化復興、言語復興、民族的アイデンティティの実態に関する情報資料の収集と分析を行った。 研究代表者(煎本孝)は、内蒙古自治区出身の北海道大学大学院研究生である阿拉担宝力格氏を研究協力者としてモンゴル国において、文化変化とアイデンティティに関する実地調査を行った。国外研究分担者である全福氏は内蒙古自治区フフホトにおいて、研究協力者である内蒙古自治区出身の北海道大学大学院生雲肖梅氏とともに、モンゴルの歴史と文化意識に関する実地調査を行った。山田孝子は、サハ共和国コビャイにおいて、国外研究分担者であるイリアコフ・ニコラーエヴィッチ氏とともに、ヤクートの文化変化、文化復興とアイデンティティの形成に関する実地調査を行った。池谷和信は、ロシア連邦マガダン州チュコトカ自治管区ペベックにおいて遊牧チュクチの文化変化と社会動態に関する実地調査を行った。呉人恵は、ロシア連邦カムチャッカ北部チャイブハにおいてコリヤークの文化変化と言語変化に関する実地調査を行った。 その結果、ロシアのペレストロイカや中国の開放政策以降表出してきた諸民族の民族的アイデンティティの実態と諸相を明らかにすることができた。さらに、民族的アイデンティティの形成過程について、文化人類学的視点からの実証的分析が現在進められている。
|