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2000 年度 実績報告書

極小国家の「国家的アイデンティティ」の社会的・経済的・文化的基盤に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11691069
研究機関富山大学

研究代表者

佐藤 幸男  富山大学, 教育学部, 教授 (00162496)

研究分担者 藤本 義彦  広島経済大学, 経済学部, 助教授 (00289258)
市川 文彦  関西学院大学, 経済学部, 助教授 (00203092)
田上 善夫  富山大学, 教育学部, 教授 (50145661)
川崎 信文  広島大学, 法学部, 教授 (60152948)
徳橋 曜  富山大学, 教育学部, 助教授 (30242473)
キーワード極小国家 / 国家的アイデンティティ / 文化的脱植民地化 / グローバリゼーション / インド洋経済圏 / 地域固有の論理
研究概要

本研究課題の対象地域はコルシカ、コモロ、ココス、ケイマン、ニューカレドニア、モーリシャス、マダガスカルである。本年度は、各共同研究者がそれぞれの地域に出向いて問題発掘や資料収集につとめ、本格的な調査を実施した。極小国家の「国家的アイデンティティ」は他の国家と同様に、現在、グローバル化の波にさらされている。この実態を現地調査から解明しようとするのが本研究の課題である。本年度の調査から得られた知見では、とくに、文化的な「脱植民地化」を模索しているコルシカ、ココス、ケイマン、ニューカレドニアとインド洋経済圏を形成する試みのなかにアイデンティティを再発見しようとしているモーリシャス、マダガスカル、コモロ(外務省海外危険地帯の指定を受けて、渡航見合わせ)に大別でき、地域独自の文化的・経済的・社会的な文脈でのアイデンティティ読み直しの動きとして注目することができる。このような独自な動きに加えて、グローバル化した世界における国家的アイデンティティの変容に関する理論的な分析も今後加味していくと同時に、より精緻化された地域固有の論理発見につとめていきたい。これが最終年度の研究課題である。
今後、これまでに得られた成果を整理し、さらに煮詰める作業が残っているが、その試みとして本年度は、本研究プロジェクトに参画した共同研究者間の討論や意見交換をスムーズに進めるために、また、関連した研究者との意見聴取をすすめるうえからも本研究関連のホームページを公開した(ホームページアドレスhttp://edcgeo.edu.toyama-u.ac.jp/mcrhome/)。最終の本年度には、国際シンポジウムを開催することで本研究のさらなる質の向上に努めたい。

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公開日: 2002-04-02   更新日: 2016-04-21  

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