研究分担者 |
佐竹 眞明 四国学院大学, 社会学部, 教授 (70215755)
宮原 暁 大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (70294171)
石井 由香 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 助教授 (20319487)
横山 正樹 フェリス女学院大学, 国際交流学部, 教授 (90182716)
田巻 松雄 宇都宮大学, 国際学部, 助教授 (40179883)
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研究概要 |
本研究は,1997年以降継続してアジアを覆っている経済危機下にあって,外国人労働者・移民を受け入れている国・地域の政府および地方自治体,民間企業ないしは雇用主,とりわけ市民社会(外国人支援のための団体・組織や,教会等)が外国人にいかなる対応をしてきているか,さらには外国人が自分たち自身の置かれた生活および就労実態の中で,個人として,集団として,あるいはコミュニティーとしてどのような意識を持ち,ネットワーキングを図り自立的行動をとっているか等について,比較的長期間の実地調査を踏まえて解明することを目的に,その第2年度を終えた。 グローバルな展開をしているフィリピン人を素材とし,しかもその送り出し国としてのフィリピンに着目しつつ,近隣アジア・太平洋にある韓国,台湾,香港,シンガポール,マレーシア,オーストラリアにおいて調査を実施した。日本との比較の視点も重視した。この研究プロジェクトの目的と特質に鑑み,資料収集,訪問,聞き取りないしは参与観察などの現地調査には複数の研究分担者と研究協力者が最大限参加する形をとり,共同研究の実効を高めた。各国各地の研究者・学者との情報や意見交換も活発に行なわれた。台北およびその周辺では,2500人ほどのフィリピン人から調査票を回収することができた。2001年3月には,マニラで開催された国際会議で部分的ではあるが中間報告をする機会もあった。 国内においても,研究会ないしは合宿を重ね,調査経過と課題,研究調査方法論,理論的ないしは分析上の枠組みについても議論を深めた。最終年度における継続調査の必要性および報告書作成についての企画についての検討も行なった。
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