研究課題/領域番号 |
11691082
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
佐々木 正道 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (30142326)
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研究分担者 |
宗 正誼 武庫川女子大学, 文学部, 教授 (70249499)
森 秀樹 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (00274027)
水上 徹男 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (70239226)
吉野 諒三 統計数理研究所, 領域統計研究系, 助教授 (60220711)
宮崎 和夫 神戸親和女子大学, 文学部, 教授 (20229826)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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キーワード | 大学生のボランティア教育 / 国際比較研究 / 大学生の意識調査 |
研究概要 |
本研究成果の概要は以下のとおりである。 1.研究代表者は、既にボランティア教育(サービス・ラーニング)を実施している数多のアメリカの大学のうち10大学(コロンビア大学、ニューヨーク大学、ラトガー州立大学、ミシガン大学、ワシントン大学、シアトル大学、ウエスタンワシントン大学、カリフォルニア大学バークレー分校、カルフォルニアステイト大学チコ分校、スタンフォード大学)を選び、担当・責任者との面接調査を実施し、ボランティア教育の現状とカリキュラムについての問題点や改善すべき点などを探った。その結果、アメリカにおいては今やボランティア教育、つまりサービス・ラーニングは大学のカリキュラムそしてFD(ファカルティディベロップメント)の中では重要な位置を占めていることが判明した。 2.共同研究者2名は、本プロジェクトの共同研究者であるドイツのケルン大学のアーウイン・ショイヒ教授の調査企画に基づき、ドイツとフランスにおいて本プロジェクトに関する資料・文献収集と大学のボランティア教育の担当・責任者並びに両政府の青少年のボランティア活動についての担当者を含む8名を対象に面接調査を実施した。その結果、両国の大学生の間では、ボランティア活動についての関心は高いものの、具体的な取り組み方についての認識や情報が不足していることが判明した。 3.前年度実施したプリテストの結果に基づき、ボランティア大国であるアメリカの18の大学において約2,500名の学生を対象にボランティア活動に関する意識調査を実施した。その結果、同じ質問票を使用して平成10年度に実施した日本の16の大学での調査結果と比べ、ボランティアに対する大学生のイメージについて日米の間で明らかな相違が見られたもののボランティア活動についての意識や実態においては多くの回答において類似の傾向が見られた。 欧米の大学生によるボランティア活動との比較によって、今後日本においてボランティア活動を大学の教育カリキュラムへどのように導入すべきかについての具体的な知見を得ることができた成果は大きい。
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