研究課題/領域番号 |
11691096
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研究種目 |
基盤研究(C)
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応募区分 | 一般 |
研究機関 | 淑徳大学 |
研究代表者 |
田嶋 淳子 淑徳大学, 社会学部, 助教授 (20255152)
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研究分担者 |
ROBERTS Glenda 早稲田大学, アジア太平洋研究センター, 助教授
かく 燕書 明治大学, 経営学部, 助教授 (80287888)
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キーワード | 中国 / 移住労働者 / 女性 / 日系企業 / 経営管理 / 華南地域 / 社会調査 |
研究概要 |
今年度の計画にもとづき、以下の項目について調査研究を行った。 1.上海市青浦県において、日系アパレル企業5社を訪問し、女性出稼ぎ労働者の就労実態について聞き取り調査を行った。ここでは安徽省、江蘇省へ工場自体の転移を進めており、残ったラインには地元労働者が優先的に雇用されていた。一方、郷鎮企業の紡績工場では500名の従業員のうち、約半数が女性出稼ぎ労働者であり、出稼ぎ労働者と地元労働者の就労先と就業形態の違いが注目された。 2.深〓市蛇口における日系電機メーカー(独資企業)において、女性出稼ぎ労働者の就労と生活実態に関し、経営者および従業員へのインタビュー調査を行った。この企業には近年湖南省、山東省から県レベルの就労斡旋機関を通じて女性出稼ぎ労働者が大量に雇用されている。メーカー側の協力により、従業員600名に対するアンケート調査を実施した。現在、調査結果のデータ・ベース作成作業を準備中であり、詳細な分析は来年度の課題である。また、来年度も当該企業でのインテンシィブ・インタビューを予定している。 3.広東省南海市の台湾系合弁企業において、女性出稼ぎ労働者の就労に関し、経営者ならびに従業員へのインタビュー調査を実施した。工場の見学自体が難しく、調査は大変困難であった。 4.深〓市郊外にある日系合弁企業を訪問し、経営者へのインタビューを行った。ここでは従業員のほとんどが女性出稼ぎ労働者であるため、来年度のアンケート調査の実施を打診し、同意を得た。 5.北京市および香港特別行政区において、出稼ぎ労働者援助組織へのインタビュー調査を行い、関連資料を収集した。また、天津市において欧米系企業の出稼ぎ労働者雇用状況と経営管理についての初歩的な調査を行った。
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