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2001 年度 実績報告書

中国・沿海地域における女性出稼ぎ労働者の就労と生活

研究課題

研究課題/領域番号 11691096
研究機関淑徳大学

研究代表者

田嶋 淳子  淑徳大学, 社会学部, 教授 (20255152)

研究分担者 GLENDA Roberts  早稲田大学, アジア太平洋研究センター, 教授
かく 燕書  明治大学, 経営学部, 助教授 (80287888)
キーワード中国 / 女性 / 移住労働者 / 日系企業 / 台湾系企業 / 中間管理職 / 社会調査 / 電子産業
研究概要

今年度の研究計画にもとづき、以下の項目について調査研究を行った。
1.天津市にある米系電機メーカーにおける従業員調査の実施を一つの目標に掲げ、準備作業を昨年来継続的に進めてきた。先方メーカーより参観、インタビューの承諾を得たが、調査実施1ヶ月前に先方よりキャンセルされた。9月11日のニューヨークにおける同時多発テロ事件の影響との説明であったが、大変残念な結果となった。米系企業調査については結局断念せざるを得なかった。
2.1と同時並行し、昨年度に実施した調査資料の入力、コーディング、クリーニング、集計作業を進めている。調査実施企業は日系A社(従業員459人、管理職120人)、日系B社(従業員477人・管理職150人)台湾系C社(従業員177人および中間管理職50人)である。入力作業を4月より鋭意進めたが、入力方法上の問題、入力ミスなどが重なり、クリーニング作業に予想以上の問題を抱え、解決へ向けた努力を続けている。A社についてはデータの入力の確認作業を再度全調査票について行っており、人的、時間的に報告書作成作業に大きな影響を与えている。
3.B社、C社については一部の集計結果を得ている。B社は新工場設立前の状況をとらえることができた点が今後の比較の出発点として貴重である。この結果を踏まえ、2001年12月にA社、B社、C社を再度訪問した。そこで1年来の変化を中心に、女性出稼ぎ労働者と中間管理職に対する補足的なインタビュー調査を行った。B社は昨年建設中の新工場への移転に伴い、従業員の雇用拡大が行われた一方、人事面で大きな変動があった。最高経営責任者(日本人)の交替に伴い、中間管理職数名が日本人経営者とともに、フィリピン系華僑資本の工場に移動していた。このため、上記3社に加え、今回は移動先であるD社を訪問し、インタビューを行った。D社は工場への投資規模がこれまでの3社に比べ格段に大きく、従業員の雇用形態においても、他の3社とは大きく異なっている。本研究にとっては、得難い対象企業であると考え、分析内容に書き加えたいと考えている。
以上のとおり、今年度は上記4カ所における補足的なインタビュー調査を実施した。これにより、大量調査データの集計結果を読みとる上で、貴重な資料を入手することができた。女性出稼ぎ労働者の就労と生活に関する分析を一層深めることが可能になったものと考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] かく燕書: "中国国有企業改革の課題と展望"高橋俊夫編『比較経営論--日本・ヨーロツパ・アメリカの企業と経営』. (2001)

  • [文献書誌] 田嶋淳子(共編著): "離土離郷-中国沿海部農村の出稼ぎ女性"南窓社. 300 (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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