研究課題/領域番号 |
11691101
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
長濱 元 東洋大学, 国際地域学部, 教授 (90252056)
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研究分担者 |
高橋 雄造 東京農工大学, 工学部, 教授 (60055225)
大堀 哲 常磐大学, コミュニティ振興学部, 教授 (30169057)
磯部 しゅう三 国立天文台, 光学赤外線観測システム研究系, 助教授 (20012867)
鳩貝 太郎 国立教育研究所, 教育課程研究センター, 室長 (10280512)
中山 玄三 熊本大学, 教育学部, 助教授 (40211437)
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キーワード | 科学技術リテラシー / 総合的学習 / 学校外教育 / 学社連携 / 指導者の多様化 / 第三者評価 / 実験と体験 / 科学の祭典 |
研究概要 |
平成12年度の研究では、当初の年次計画に従い国内、海外の科学教育の調査を11年度に引き続き実施した。国内調査については、インタビューや資料収集を関連の研究会への出席や出版物によって行うことが多かったので、国内旅費の使用が予定より少なくなった。海外調査については、中国、ドイツ、イギリス、スイスへ研究分担者がそれぞれ出張して各国の研究者等へのインタビューと資料収集を実施した。さらに中国からは4人の研究者を日本に招聘し、研究会等による交流と資料の交換を行った。 また、本研究を推進し、研究分担者・研究協力者の密接な情報交換と研究進度の調整を行うため、6月と12月に各1回の研究会を実施した。その他、科学教育の歴史等に関する資料の収集を行った。 本年度の研究で特に注目したことは、欧米先進国と日本との比較においては、学校とその他の機関(特に博物館)との関係においては、科学教育の指導者(特に理科教員)の教育・研修システムにおける協力関係の違いであり、この分野では日本がまだまだ欧米諸国のシステムに対して質・量が不十分であり、今後大いに拡充すべきであるとともに、内容的にも解決すべき課題がたくさんあることが明らかになった。 また、日本と中国との比較においては、現代中国が経済の急速な発展を行っている中で、科学教育の内容とシステムに対して抱えている課題は、かって日本が高度経済成長時代に抱えていた問題と類似しており、その意味で中国が日本の経験、教育政策や教科書、教員養成等の実績を参考として学習しようとする意欲が高いことが明らかになった。
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