研究課題/領域番号 |
11691107
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
山岡 道男 早稲田大学, アジア太平洋研究センター, 教授 (90220235)
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研究分担者 |
大城 ジョージ 桜美林大学, 国際教育センター, 教授 (40223698)
片桐 庸夫 群馬県立女子大学, 文学部, 教授 (30141112)
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キーワード | 太平洋問題調査会 / IPR / 戦前期 / 国際関係 |
研究概要 |
研究代表者の山岡は、8月に2週間カナダを中心に太平洋問題調査会(IPR)のカナダ支部に関する資料蒐集を行った。トロントのヨーク大学内カナダ国際問題研究所でIPRと同研究所との関連を示す資料を、オタワの国立公文書館でカナダIPRの主要人物エドガー・カーター、ノーマン・マッケンジー文書を蒐集した。この調査旅行中、米国のバーリントンにも赴き、バーモンド大学バレー・ホー図書館でIPR事務総長であったエドワード・カーター(在任:1933・44)の文書の調査を行った。また、2月には研究分担者である大城とともにロサンゼルスに滞在し、全米日系人博物館、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のヤングリサーチ図書館でIPR関連の資料調査を行った。その成果は本年9月に名古屋で開催される日本カナダ学会で報告し、論文も作成する予定である。 研究分担者の片桐は、8月に2週間イギリスに滞在し、ロンドンにあるイギリス公文書館、大英図書館、王立国際問題研究所において太平洋問題調査会イギリス支部に関する一次史科を蒐集した。本作業中に、大英図書館においてイギリス支部初代代表をつとめ、その後中国国民党政府顧問として招聘されるとともに日本をも訪れて政府要人や太平洋問題調査会の主要人物と会談し日英関係や日中関係の打開策を模索したセオドア・ホワイトの自筆日記(未公刊)を発見できたことは大きな成果であった。今回蒐集した資料を用いて近々提出予定の学位論文の加筆修正するとともに、現在、イギリス支部についての論文を執筆中である。 同じく研究分担者の大城は、7月にホノルルに1週間滞在し、Okinawan Diaspora Conferenceに出席、ハミルトン図書館において戦前期太平洋をめぐる国際関係に関する史料を蒐集、ポール・フーパー氏(ハワイ大学教授)、チエコ・タチバナ氏(同大学ライブラリアン)と情報交換を行った。また、2月には研究代表者の山岡とともに10日間にわたってロサンゼルスに滞在し、全米日系人博物館を訪問、UCLAのヤングリサーチ図書館において史料蒐集、フレッド・ノートヘルファ-(UCLA教授)、ドン・ナカニシ(同アメリカ大学Asian Americanリサーチセンターディレクター)と情報交換を行った。
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