研究分担者 |
田部井 隆雄 高知大学, 理学部, 助教授 (40207220)
平原 和朗 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40165197)
渋谷 拓郎 京都大学, 防災研究所, 助手 (70187417)
鎌田 浩毅 京都大学, 総合人間学部, 教授 (80303791)
大倉 敬宏 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (40233077)
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研究概要 |
[地震観測] フィリピン島弧の地殻の厚さの地域性を調べる目的で、ルソン島中部のパラヤンにおいてSTS2による地震観測を開始した。 [GPS観測] マコロード回廊周辺およびフィリピン断層沿いでのGPS観測を今年度も継続して行った。 [地球年代学」 フィリピン海溝での沈み込みの開始時期に制約を与えることを目的として,ルソン島ビコール半島の13の火山から37試料を採取し,そのK-Ar年代と化学組成の測定を行った.その結果,ビコール半島のフィリピン火山弧の活動は約7Maにまでさかのぼることが分かった.本研究のデータとSajona et al.(1993,1994)のデータをあわせてみると,沈み込みが北から南へ伝播したというモデルと調和的である. また,パラワンブロックの衝突時期が8-9Maと推定されていることと今回のデータは矛盾しない. [火山地質] マヨン火山の2000年2-3月噴火堆積物のうち火砕流堆積物、ブロック・アンド・アッシュ・フロー堆積物、泥流堆積物の野外地質調査および試料採取を行った。これらの堆積物の分布域を検討し、火砕流堆積物、ブロック・アンド・アッシュ・フロー堆積物、泥流堆積物の層序と水平相変化を明らかにした。また、熱残留磁化方位等の測定のために、ブロック・アンド・アッシュ・フロー堆積物と火砕流堆積物中の本質岩片・類質(または外来)岩片の定方位試料を採取した。ブロック・アンド・アッシュ・フロー堆積物は溶岩ドームが部分崩壊した結果堆積したものと推定される。
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