研究課題/領域番号 |
11691127
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研究種目 |
基盤研究(B)
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応募区分 | 一般 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
畑中 吉治 大阪大学, 核物理研究センター, 教授 (50144530)
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研究分担者 |
野呂 哲夫 大阪大学, 核物理研究センター, 助教授 (30164750)
斎藤 高嶺 大阪大学, 核物理研究センター, 助教授 (60028222)
佐藤 健次 大阪大学, 核物理研究センター, 教授 (60013421)
二宮 史郎 大阪大学, 核物理研究センター, 助手 (80304062)
若狭 智嗣 大阪大学, 核物理研究センター, 助手 (10311771)
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キーワード | 原子核・電子衝突器 / QCD(量子色力学) / 高ルミノシティー / 電子冷却 / うず電流 |
研究概要 |
GeVエネルギーの原子核と電子の衝突器による研究は、非摂動QCD(量子色力学)から摂動QCDへと移行する領域であり、原子核物理のこれからの主要な研究方向である。GeVエネルギーの原子核と電子の衝突器においては、加速後のエネルギーでの原子核ビームの電子冷却が10^<33>cm^<-2>s^<-1>以上の高いルミノシティーを得るために不可欠である。中間エネルギー領域での電子冷却の研究は世界的にも端緒についたばかりである。本研究は、衝突器のビーム物理、加速器技術、衝突器を用いて展開される原子核物理の調査研究を目指している。電子冷却された粒子を用いた原子核研究を進めているスウェーデン・ウプサラ大学及びアメリカ・インディアナ大学において、現在の加速器・原子核研究の動向と今後の計画を調査・議論した。それとともに、、本センターで検討している物理、加速器設計に関し会議(PANIC99、STORI99)で発表した。ロシア・ペテルスブルグ原子核研究所においては、GeVエネルギー陽子による原子核研究検討のための共同研究を始めた。国内においても、本センターでワークショップを開催し、電子冷却されたGeVエネルギー粒子による原子核研究の検討を行った。高いルミノシティーを得るためには、加速器の要素の高度化が不可欠である。本センターにおける研究から、電磁石を励磁する際の過渡現象が空間分布を有する事が明らかになりつつある。この現象は高輝度ビーム加速に重要な影響をもたらす恐れがある。研究結果を国際会議(MT16)で発表するとともに、多くの加速器研究者と議論、検討を継続して行っている。
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