研究概要 |
(1)大変形をおこした地域と(2)変形のない地域へ,計3隊の調査隊を派遣した. [大変形地域] A隊:紅河大断層の南部の景谷を研究目的地域と選び,2000年1月16日より1月30日のあいだ調査をおこなった。雲南省の景谷より北に分布する白亜紀の景星層群,曼崗層群,虎頭寺層群,曼寛河層群の赤色砂岩を古地磁気学研究のための岩石とした。雲南省の景谷から景東をむすぶ道沿いで、20箇所60個の試料を採取した。B隊:タイのチェンマイ東部のPhayao,Pua and Nan 地域に分布するジュラ紀の赤色砂岩を古地磁気学研究の目的で採取するために,2000年2月23日より3月14日のあいだ調査をおこなった。南北に褶曲軸を持つ地層を東西にトラバースし,30箇所300個の試料を採取した。 [無変形地域] C隊:江蘇省・安徽省・湖北省にひろがる大別山脈周辺を調査地域に選び,白亜紀とジュラ紀の赤色砂岩層を採取するために,1999年10月7日より11月7日までのあいだ,調査を行った.100箇所で900個の岩石試料を採取した。 [測定]神戸大学において,採取した岩石の古地磁気測定を行っている.
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