• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

アジア大陸の大陸変形現象を中国に探る

研究課題

研究課題/領域番号 11691129
研究機関神戸大学

研究代表者

乙藤 洋一郎  神戸大学, 理学部, 教授 (90160895)

研究分担者 和田 穣隆  神戸大学, 奈良教育大学・教育学部, 講師 (00252825)
井口 博夫  姫路工業大学, 環境人間学部, 教授 (40112073)
松田 高明  姫路工業大学, 理学部, 教授 (50145827)
キーワード古地磁気 / テクトニクス / アジア / 大陸 / 大陸変形
研究概要

今年度は二つの地質調査・岩石採取隊を組織し中国とロシアに赴いた。2001年8月、中国、祁連山山脈の北麓を研究目的地域と選び,3週間に足りわたり地地質調査・岩石採取をおこなった。甘粛省の玉門の西南でジュラ紀の砂岩を10箇所から,酒泉の南で白亜紀の赤色砂岩を13箇所から採取した.2001年9-10月、ロシアのウスリー川ビキン地域を研究調査域と選び、2週間にわたり地質調査・岩石採取をおこなった.ビキン地域から、下部白亜紀より砂岩層から3箇所、溶結凝灰岩層から7箇所、上部白亜紀の砂岩層より2箇所の岩石を、計13箇所から採取した。岩石を神戸大学理学部の超伝導磁力計で測定してしる.
昨年度までに採取してきた岩石から、つぎの事柄がわかってきた。
(1)インドシナブロックにある雲南省の雲龍地域で採取した白亜紀・赤色砂岩層は、32度の時計周りの回転がインドシナブロックでおこったことを明らかにした。一方、雲南省の蘭平地域に分布する第三紀層の赤色砂岩は90度の時計周り回転がおこったことを明らかにした。小ブロックが断層で分断され、小ブロックごとの回転運動がおこったらしいことを示唆した。白亜紀・古第三紀の伏角データともに、インドシナブロックが1000km以上の南下を経験したことをあきらかにした。
(2)揚子ブロックの四川盆地から採取したジュラ紀の赤色砂岩が初生磁化を保存していることを明らかにしたあと、このデータを北中国地塊の磁化と比較し、揚子ブロックと北中国地塊の接合はジュラ紀後期にはいまだ完成していないことが判明した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Sato, K., Y.Y.Liu, Z.C.Zhu, Z.Y.Yang, Y.Otofuji: "Tertiary paleomagnetic data from northwestern Yunnan, China : Further evidence for large clockwise rotation of the Lanping basin and its tectonic implications"Earth Planet. Sci. Lett.. 185. 185-198 (2001)

  • [文献書誌] Yang, Z., J.Yin., J., Z.Sun, Y.Otofuji, K.Sato: "Discrepant paleomagnetic poles between eastern China and Indochina : a consequence of the extrusion of Indochina"Tectonophys.. 334. 101-113 (2001)

  • [文献書誌] Yokoyama, M., Y.Liu, N.Halim, Y.Otofuji: "Palaeomagnetic study of Upper Jurassic rocks from the from the Sichuan basin : tectonic feature at the latest stage of the collision between the Yangtze craton and the NCB"Earth Planet. Sci. Lett.. 193. 273-285 (2001)

  • [文献書誌] Huang, B.C., Y.Otofuji, R.X.Zhu.: "Paleomagnetism of Carbonifrous sediments in the Hexi Corridor : Its origin and tectonic implications"Earth Planet. Sci. Lett.. 194. 135-149 (2001)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi