研究課題/領域番号 |
11691130
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
生態
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
伊藤 文紀 香川大学, 農学部, 助教授 (50260683)
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研究分担者 |
辻 瑞樹 富山大学, 理学部, 助手 (20222135)
中村 浩二 金沢大学, 理学部, 教授 (70111755)
山内 克典 岐阜大学, 教育学部, 教授 (30021322)
市野 隆雄 信州大学, 理学部, 助教授 (20176291)
大河原 恭祐 金沢大学, 理学部, 助手 (70283091)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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キーワード | アリ / ハリアリ / 社会構造 / 女王多型 / 寄生 / 共生 |
研究概要 |
インドネシアとマレーシアの各地で、各地のアリ相と多くのアリ類のコロニー構成・共生者・寄生者について調査した。アリ相についてはインドネシア・ジャワ島ボゴール植物園のアリ相を明らかにし、都市公園であるにもかかわらず216種のアリを確認した。社会構造については、特に働きアリが受精産卵可能な種を多数含むハリアリ亜科に重点をおき調査したところ、生息環境と社会構造に密接な関係があることが明らかになった。ハリアリ亜科の社会構造の特徴は、無翅女王繁殖種や働きアリ繁殖種が多数見られることだが、なぜある種では無翅女王が繁殖し、またある種では働きアリが繁殖するのかは不明であった。今回の調査から、働きアリ繁殖種は撹乱環境で多くみられ、逆に無翅女王種は森林に多くの種が生息する傾向がみられた。また、より大きな地理的スケールで異所的に分布する近縁種で比較すると、湿潤熱帯では働きアリ繁殖種が分布し、季節熱帯では無翅女王繁殖種が分布している例がみられた。このような社会構造と生息環境の相関は、巣分かれ機会の頻度と関係があると考えられた。寄生者についての調査はハリガネムシとセンチュウ類について調査し、幅広い系統群のアリに寄生していることが明らかとなったが、密度が低いため社会構造との関係は不明であった。共生者についてはササラダニなどについて調査し、寄生アリの社会構造と共生者の特殊化の程度にきわめて強い関係があることが明らかとなった。
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