研究課題/領域番号 |
11691144
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研究種目 |
基盤研究(B)
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応募区分 | 一般 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
土屋 範芳 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (40207410)
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研究分担者 |
後藤 芳彦 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20221252)
中塚 勝人 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60005345)
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キーワード | カムチャッカ半島 / 地熱資源 / 火山 / 島弧 / 地熱発電 / 地熱貯留層 |
研究概要 |
ロシアアカデミー・火山研究所(カムチャッカ半島・ペトロパブロフスク・カムチャツキー)から5人の地熱ならびに火山研究者を東北大学に招聘し、カムチャッカ半島の地熱資源に関するワークショップを開催した。ワークショップでは、カムチャッカ半島ならびに千島(クリル)諸島に賦存する火山ならびに地熱資源についてロシア側から地質、貯留層環境、地熱利用の現況と将来計画について紹介があった。日本側からは、現在東北大学地熱研究グループで行われている地熱研究について紹介し、ロシア・カムチャッカ半島での今後の地熱資源探査と利用についての討論を行った。 ついで、日本側研究者がカムチャッカ半島を訪問し、火山研究所、州政府、ならびに電力会社を訪問し、研究協力を求めるとともに、火山研究所では研究ミニシンポジウムを開催した。さらに、ペトロパブロフスク・カムチャツキー周辺の地熱地域を訪問し、地表地質の予備調査、地熱水の流出と地下流動特性の研究状況について現場において活発な討論を行った。特にムトロフスキー地熱地帯では、現在地熱発電所の建設が進められており、開発会社の担当者を含めて現地討論を行った。ムトロフスキー地熱地帯は火山体上部に位置しており、地熱資源は豊富と推定されるが、貯留層構造等については未解明な点が多く、今後の研究を必要としている。 本年度は、国際学術研究の初年度であり、双方の研究の状況を充分に理解し、さらにカムチャッカ半島での将来の調査研究の方向性について理解を深めた。本年度の成果をもとに、次年度以降の本格調査研究の計画立案を進めたい。
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