研究分担者 |
白井 裕泰 共栄学園短期大学, 住居学科, 助教授 (40258926)
西本 真一 早稲田大学, 理工学部, 助教授 (10198517)
佐藤 滋 早稲田大学, 理工学部, 教授 (60139516)
土屋 武 早稲田大学, 理工学部, 助手 (00318776)
中沢 信一郎 日本学術振興会, 特別研究員 (70287978)
|
研究概要 |
各々の研究班ごとに以下の内容が調査された. 1.配置計画研究 皇城外左辺の条坊の測量により,京城の基準格子を捉えるための参考資料とした. 2.紹治帝陵の配置測量 これまでの明命帝陵および嘉隆帝陵の調査内容を踏まえて,紹治帝陵の配置測量を進めた.遺構尺度の決定と配置図作成を目的とした. 3.本造架構実測調査 これまでの一連の二棟造りの実測調査を踏まえて,一棟造りの宮殿建築について実測を進めた.併せて,図面集作成のための基本図面の収集をはかった. 4.民家実測調査,京城内の住宅の悉皆調査 基本図面作成のための実測調査はニャットレー通りの住宅を対象とし,併せて聞き取り及び拓本を行った.その他,京城内およびその周辺に存在する民家の悉皆調査が行われた(約10棟). 5.細部意匠 総カタログ化を目的とし,各遺構の細部意匠の状況を悉皆,併せて写真撮影を行った.ドゥイケオの拓本は各遺構について最低限のパターンをほぼ採取完了(ただし育徳帝陵など一部の遺構は未採取). 6.古写真・古図 歴史研究室と共同で古写真・古図のスキャニングを現地で進めた.電子情報として一括管理を試みた. 7.文献収集 ハノイで第一公文書館と社会科学院において文献資料の収集を進めた.また,国内での文献資料の電子情報化作業を欽定大南會典事例工部・禮部に関して進めた. 8.漆技法 ハノイ郊外の漆村調査の一環として,手板の制作,現地での漆塗りの作業工程及び聞き取り調査を行った. 9.建築史家・伊東忠太のVN研究 伊東が残した野帳からの読み取りとハノイの現状の比較考察を進めた.忠太が見学した寺廟のいくつかを調査し,現況からの比較を試みた. 10.ハノイ近郊の亭建築の悉皆調査 フエ建築様式の比較資料の収集として,3棟の亭建築を対象とし,簡易な実測調査を進めた.併せて写真撮影を行った. 11.乾成宮の実測調査〈補足〉 第2次調査の補足として勤政殿左右回廊部分の光波測量機器による測定,勤政殿柱礎の掘り起こしを進め柱礎の痕跡を調査.
|