研究課題/領域番号 |
11691174
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研究種目 |
基盤研究(A)
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応募区分 | 一般 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松本 忠夫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90106609)
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研究分担者 |
北出 理 茨城大学, 理学部, 助手 (80302321)
深津 武馬 工業技術院, 生命工学工業技術研究所, 主任研究官
近 雅博 滋賀県立大学, 環境科学部, 助教授 (00211912)
三浦 徹 日本学術振興会, 特別研究員
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キーワード | 社会性昆虫 / 新熱帯 / 共生 / 分子系統 / 共生微生物 |
研究概要 |
(1)6月にブラジリア大学のコンスタンチーノ氏を招聘して研究連絡を行った。 (2)この年度は、代表者とそれぞれの分担者および協力者(以下これらを研究者という)が、ブラジルのサンパウロ、ブラジリア、ベレン、ナマウス付近の自然地を巡り、9月下旬から10月中旬にかけて調査を行った。 さらに、3月中旬にはメキシコのベラクルス地域において調査を行った。 (3)それぞれの地域において、当初は対象とする分類群の研究にとって最もふさわしい場所を選定するため、また、研究者相互の現地での協力関係を確立するため、全員共同で広域的な調査を行った。 (4)選定された、現場では、次に記する分類群について採集活動を行う。また、付随して採餌行動、社会構造、餌メニューなどの調査を行った。 ・共生原生動物をもつ下等シロアリ類(北出、松本) ・地衣類を利用するシロアリのConstrictotermes属などの高等シロアリ(三浦、松本) ・細胞内共生微生物を持つアブラムシ類(深津) ・材腐朽菌を利用するクロツヤムシ類(近) ・家族性のゴキブリ(松本、前川清人:研究協力者、東京大学大学院理学系研究科) (5)昆虫に寄生する菌類も付随して採集した。 (6)日本に持ち帰った標本にもとずいて、DNA分析、組織学的解析、in situハイブリダイゼーションなどを行った。 (7)昆虫についてはミトコンドリアDNAなどの解析により分子系統を明らかにした。 (8)10月の現地調査の帰国時に米国のボストンのケンブリッジ大学に立ち寄って、Roth博士に会ってゴキブリ等の同定依頼をした。
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