研究課題/領域番号 |
11691178
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
応募区分 | 一般 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大場 秀章 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (20004450)
|
研究分担者 |
宮本 太 東京農業大学, 農学部, 講師 (00241092)
秋山 忍 国立科学博物館, 植物研究部, 主任研究官 (50196515)
若林 三千男 東京都立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50087152)
大森 雄治 横須賀市, 自然・人文博物館, 学芸員 (10150210)
舘野 正樹 東京大学, 理学系研究科, 助教授 (00179730)
|
キーワード | ヒマラヤ / 植物相 / 高山帯 / 種多様性 / 生物地理学 / 高山帯植物相 / 倍数性 / チベット高原 |
研究概要 |
1.3年間を継続して行う地域間比較の対象となる分類群としてRhodiola(ベンケイソウ科)、Saxifraga(ユキノシタ科)、Impatiens(ツリフネソウ科)、Saussurea(キク科)について、分子系統樹を構築するのに適した遺伝子領域を決めた。 2.現地調査(A)を8月から9月にかけてネパールのジャルジャル・ヒマール地域で実施し、以下のことを集団単位で観察・調査した。(1)繁殖システムと動態、(2)変異性、(3)散布体と個体分散、(4)証拠標本を含む資料の収集。 3.現地調査(B)はチベット東部地域に隣接する雲南省梅里雪山および中甸県の高山帯で8月から9月にかけて実施し、植物相を調査し、標本を収集し、併せて分子遺伝学ならびに細胞遺伝学の解析用サンプルを収集した。 4.帰国後の分子遺伝的解析については、Rhodiola(ベンケイソウ科)、Impatiens(ツリフネソウ科)、Saussurea、Cremanthodium(ともにキク科)分子系統樹を作成するためのDNA抽出とrbcL、ITS1、trnF-trnL non doding region (trnF-L)の遺伝子領域について解析を行った。 5.細胞遺伝学的解析については、Saxifraga(ユキノシタ科)、Impatiens(ツリフネソウ科)、Saussurea、 Cremanthodium(ともにキク科)で、染色体を観察し、倍数性・核型を明らかにした。 6.標本の分類学的研究については、採集した標本を中心に同定を行い、分類学上の新知見について発表を行った。特に、中国西南部雲南省で採集したユキノシタ科、タデ科、バラ科キジムシロ属について分類・同定が終了した。 7.得られた成果について意見交換を行った。
|