研究課題/領域番号 |
11691180
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研究種目 |
基盤研究(A)
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応募区分 | 一般 |
研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
古田 喜彦 岐阜大学, 農学部, 教授 (20021719)
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研究分担者 |
三浦 秀穂 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (10173981)
藤垣 順三 東京農業大学, 短期大学, 教授 (90109596)
大田 正次 福井県立大学, 生物資源学部, 助教授 (80176891)
佐藤 和広 岡山大学, 資源生物科学研究所, 助教授 (60215770)
冨永 達 京都府立大学, 農学部, 教授 (10135551)
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キーワード | ムギ類遺伝資源 / 在来品種 / 随伴雑草 / 民族植物学 / 作物栽培 / ムギ類利用 / 多様性 / ユーラシア大陸東部 |
研究概要 |
申請時予定したインドとパキスタンの政情変化を配慮し当初三年次に予定したモンゴルを本年度調査した。延べ4354kmをジープ移動とキャンプ宿営でムギ畑を求めて調査した。一次隊は八月中旬ウランバードル西方のカラコルム遺跡周辺とその北方、フブスグル湖方面へ2050kmを調査した。いずれも予備情報収集の成果で収穫直前でよい収集ができた。二次隊はウランバードル北方ロシア国境までのモンゴルの穀倉地帯を1350km調査した。広大な平野での比較的良好な作付の畑での調査とムギ類研究所を訪問しこの国全体のムギ作について専門的な情報を収集した。三次隊はウランバードルの東方954km回った。九月に入り大陸とくに高緯度のため一気に寒波に襲われかつ低湿地に車の移動に難渋した。入国直前にロシアからの石油とくにガソリン供給停止のため、車の燃料の補給に悩まされた。しかし、共同研究者のバダモチール博士の献身的な行動で何度かの危機を乗り越え、かつ彼の豊富な調査経験で広く植物・牧畜・ムギ類利用や民族調査をすることができた。主な採集品とその数はコムギ139点、オオムギ属91点、ライムギ2点、カラスムギ21点、その他244点、合計497点の種子や標本で、今後これらの各種分析を実施したい。
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