研究課題/領域番号 |
11691185
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
戸部 博 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60089604)
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研究分担者 |
村上 哲明 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (60192770)
瀬戸口 浩彰 京都大学, 総合人間学部, 助教授 (70206647)
荻沼 一男 高知女子大学, 生活科学部, 教授 (30106794)
徳岡 徹 京都大学, 総合人間学部, 助手 (90303792)
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キーワード | 系統 / 植物進化 / ニューカレドニア / 南太平洋 / New Caledonia / Pacific islands / Phologeny / Plant Evolution |
研究概要 |
研究代表者戸部は、平成13年7月末に、ドイツの植物標本庫において、南太平洋島嶼に頻出するクスノキ目、特にモニミア科の植物調査を行った。また、クスノキ目のembryologyの研究のレビューの論文を発表し、さらに、研究分担者瀬戸口とともに、南大平洋島嶼において進化したモクマオウ科4属の系統進化を解析し、合わせて形質進化を論じた。また、島嶼におけるパイオニア植物であるマングローブ植物8属8種について初めて花の匂い成分を分析し、種の維持機構における意義を論じた。 研究分担者荻沼は、台湾産ベゴニア属について、5種の新種を加えた14種の核形態が種で相違していることを明らかにし、種分化や雑種形成について論文として発表した。また、GISH法を用いて台湾産7自然雑種(4人工雑種)の両親の検定も行い、これまで外部形態からそれぞれ両親と推察されていた7雑種の両親をDNAレベルから検定すした。 戸部と荻沼は、インドネシア、マレーシアから大陸へと進化したミズキ科の染色体進化を解析し、特に系統基部に位置するMastixia属がx=13であることを明らかにした。 研究分担者瀬戸口と、村上は、それぞれニューカレドニアにおけるシシガシラ科シシガシラ属12種とホウビシダ類の適応放散に関して、形態比較とDNA分析による研究を進めた。 研究分担者徳岡は、広義トウダイグサ科の系統的位置をより確実にするために、シンガポールとインドメシアから生材料に加え、大量の植物乾燥標本からのサンプルを分析し、トウダイグサ科の植物については、分子系統解析のサンプルも集めた。
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