| 研究課題/領域番号 |
11691186
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| 研究機関 | 京都大学 |
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研究代表者 |
荒木 茂 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (00158734)
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| 研究分担者 |
伊谷 樹一 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 助教授 (20232382)
杉山 祐子 弘前大学, 人文学部, 助教授 (30196779)
山口 淳一 北海道大学, 大学院・農学研究科, 教授 (80001478)
小泉 真理 秀明大学, 国際協力学部, 専任講師 (20290992)
水野 啓 京都大学, 大学院・農学研究科, 助手 (10260613)
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| キーワード | アフリカ / 在来農業 / 土地利用 / 人口扶養力 / 持続性モデル / GIS / 衛星画像解析 / 土地所有制度 |
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| 研究概要 |
本年度は、昨年度におこなった在来農法の変異と特徴の概括調査をふまえて、数カ所の地域で集中的な調査をおこなった。
1.杉山は、ニャキューサ社会の土地所有、労働配分に関する生態人類学的調査をおこなった結果、この地域には慣習法による土地相続、分配が明確に定められており、それがバナナ栽培園、斜面の畝立て耕作地において異なった役割を果たしていることが明らかとなった。またザンビア北部州において、農産物市場の自由化や商業的農場の開発に伴うベンバの在来農業と農村生活の変化に関する調査をおこなった。
2.荒木、水野は、タンザニア、ブコバ地域において地理情報システムとGPSをもちいた、土地利用と所有の実態調査、および土壌とバナナ植物体の採取とバナナの生育調査をおこなった結果、畑単位の生産性とその所有規模において農家間に大きな差がみられた。また、ザンビア、モング地域において氾濫原と台地の土地被覆に関するグランドツルースと土壌情報を得た。
3.伊谷、小泉は、タンザニア南部、マケテ地域とボジ地域において、焼畑を中心とした在来農法に関する農業生態学的調査および女性の農業労働を中心とする社会人類学的調査をおこなった結果、農法に対応して明確な男女の分業と労働配分がおこなわれている実態が明らかとなった。
4.大山修一(研究協力者)は、ザンビア中南部カセンパ地域において、カオンデ社会における農耕システムの調査をおこなった結果、ミオンボ林の焼畑よりも草地、ブッシュにおけるすき込み農法の重要度が高いことが明らかとなった。
最終年度にあたる来年は、以上の地域における調査を終了するとともに、各地の在来農法を、生態環境、農業技術、社会・経済的側面から比較検討をおこない、アフリカ在来農業の発展モデルを構築する。
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