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2000 年度 実績報告書

インドネシアの島嶼における昆虫類の多様性と地理生態学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11691192
研究機関九州大学

研究代表者

湯川 淳一  九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (80041622)

研究分担者 緒方 一夫  九州大学, 熱帯農学研究センター, 助教授 (40224092)
多田内 修  九州大学, 大学院・農学研究院, 助教授 (10150509)
矢田 脩  九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 助教授 (80038489)
上野 高敏  九州大学, 大学院・農学研究院, 助手 (60294906)
紙谷 聡志  九州大学, 大学院・農学研究院, 助手 (80274520)
キーワード昆虫 / 生物多様性 / ウォーレス線 / インドネシア / 島嶼生物学 / バリ・ロンボク島 / クラカタウ諸島 / 生物地理区
研究概要

平成12年4月7日から20日まで、インドネシアLIPI・生物学研究所のT.PARTOMIHARDJO氏と同動物学博物館のS.Kahono氏を日本に招聘し、昨年度の研究成果および今年度の研究計画について合同会議を開催した。9月24日から10月23日まで、インドネシアのバリ島-ロンボク島およびクラカタウ諸島-ウジュンクーロン国立公園で、日本人研究者4名とインドネシア人研究者3名、調査補助者7名による調査を行った。バリ島-ロンボク島間には東洋区とオーストラリア区の境界とされるウォーレシア線が縦走すると言われていたが、今回調査した昆虫の多くでは明瞭な分布境界は見いだすことはできなかった。しかも、洋上を移動するチョウ類などを観察することができた。クラカタウ諸島-ウジュンクーロン国立公園では、島の昆虫相の重要な移入源と考えられていた国立公園との昆虫相の比較を行った。その結果、原生林である公園と、動植物相が遷移の途中段階である島とでは大きく異なっていることが明らかとなった。人為的な干渉を受けた地域に生息する昆虫や、流木等で分散することのできる昆虫の方が、クラカタウ諸島へ移住しやすい傾向がみられた。また、同諸島へはジャワ島から移入したと考えられる種の比率が高いことが知られているが、今回の調査でスマトラ島からの移入種を発見することができた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] J.Yukawa,K.Ogata,O.Yata,S.Kamitani,H.Simbolon,T.Partomihardho,and N.P.Oka: "A preliminary report of survey on Bali, Lombok and W.Java including Ujung Kulon and the Krakatau Islands in 2000"ESAKIA. 41(印刷中). (2001)

  • [文献書誌] 湯川淳一: "島の生物学-クラカタウ諸島への昆虫の再移住-"昆虫と自然. 36. 4-7 (2001)

  • [文献書誌] 紙谷聡志: "東南アジアのヨコバイ・ハゴロモ類の昆虫地理学"昆虫と自然. 36. 16-19 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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