研究分担者 |
綿貫 豊 北海道大学, 農学部, 助教授 (40192819)
荒井 修亮 京都大学, 大学院情報学研究科, 助教授 (20252497)
内藤 靖彦 国立極地研究所, 教授 (80017087)
佐藤 克文 国立極地研究所, 研究系, 助手 (50300695)
加藤 明子 国立極地研究所, 研究系, 助手 (80261121)
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研究概要 |
現場実験ではデータロガー3種類(PD2GT,DSL,ECG)をウェッデルアザラシ25個体に装着し,20個体から回収した. PD2GT:速度(プロペラ回転数)・深度(圧力)・2軸加速度・温度をそれぞれ任意の測定間隔で連続的に記録する行動記録計.計15頭(母8頭,仔6頭,非繁殖雌1頭)からデータを得た.内,母1頭の記録は数時間で停止し,仔1頭は水中に入らなかった. DSL:30万画素のデジタル静止画像を任意(30秒以上)の間隔で撮影するデジタルカメラ.深度(圧力)も任意の間隔で測定される.計9個体(母7頭,非繁殖雌2頭)からデータを得た.撮影枚数は90枚から694枚.海底,ウニ,海底の固着性動物,300m以深で分布密度が増える半透明の球状の物体,オキアミらしき動物,発光性の浮遊動物,アザラシ他個体,母アザラシを追いかけて泳ぐ子供の映像などが得られた. ECG:心電記録計.データ容量は200万データ以上で,データ圧縮機能を持つ.Salt water switchをもち,アザラシが水中にはいると同時に測定が開始されるようにも設定できる.唯一回収できた1個体からのロガーは,不調で起動しておらず,データは得られなかった.氷上における心電波形を数分間2個体から得た. さらに予備実験として水族館でペンギンを用いて潜水行動測定実験をおこなった。またオーストラリアのPeter Shaugnessyが来日し、次年度に実施予定のオーストラリアアシカの調査打合を行った。次年度はデータの解析を進めるとともに、さらに野外実験を行う予定である。
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