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2001 年度 実績報告書

ベトナム小児の摂取栄養素と寄生虫感染がアレルギーに及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 11691211
研究機関徳島大学

研究代表者

太田 房雄  徳島大学, 医学部, 教授 (90035478)

研究分担者 グエン チュアン  日本女子大学, 家政学部, 教授 (80175322)
前田 健一  徳島大学, 保健管理センター, 助教授 (30238860)
山本 茂  徳島大学, 医学部, 教授 (70093896)
藤巻 康徳  長崎大学, 熱帯医学研究所, 講師 (10209083)
小松 龍史  徳島大学, 医学部, 助教授 (30215389)
キーワードIgE抗体 / アレルギー / 寄生虫感染 / 摂取栄養素 / BMI-for-age / 回虫 / 鞭虫 / 病原大腸菌
研究概要

ハノイ郊外の小学校生104名につき、アレルギー調査、身体的計測、血液生化学敵検査および栄養摂取量、血清中IgE量、糞便中の寄生虫卵の種類と数をKato-Katzの方法で、また、糞便中の腸管病原細菌検査を実施した。また、ホーチミン市内の児童(1〜12歳)1045名につき、アンケートでアレルギーの有無、通常の身体的計測、血液生化学敵検査を行った。対照として、日本人学童603名(9〜13歳)と台湾人学童942名(12〜12歳)につき同様に栄養調査とアレルギー調査を実施した。
その結果、日本と台湾ではアレルギー症状を訴える学童がベトナムより多かった。ベトナムの1〜5歳児では、平均(701名中)で35.2%、8〜12歳(1029名中)で26.1%であり、栄養摂取との関係をBMI-for-ageでみると、正常(27.6%)、肥満(25.0%)、やせ型(21.7%)で痩せ型の学童にアレルギーが少ない傾向がみられたが、アトピ性皮膚炎を訴える者は有意に痩せ型に多かった。
一方、96.2%の学童に寄生虫卵(回虫37.5%、鞭虫80.7%、鉤虫8.0%)が検出された。また、250IU単位以下のIgE値の者が24.3%(27/111)で、平均値が1382IUで、これは正常人の4倍であった。細菌検査の結果、腸チフス菌、赤痢菌、コレラ菌は検出されず、病原大腸菌が79.2%(80/101)に検出されたが、下痢などの症状を訴える学童はいなかった。
山本、太田、藤巻がハノイを訪問し、相手国研究者に寄生虫卵の定量・定性技術を指導した。両研究機関間で親睦が深まり、今後についても話しあわれ、本研究の展開が期待される。問題点としては、寄生虫感染が高率に検出されたにも関わらず、駆虫薬の投与をできなかった点である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 藤巻康徳 他: "ベトナムハノイの学童におけるアレルギーと栄養状況およ寄生虫感染"日本熱帯医学会雑誌. 第29巻. 181-181 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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