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1999 年度 実績報告書

比較社会実験研究のためのインターネット上での集団実験システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 11694001
研究種目

基盤研究(B)

研究機関北海道大学

研究代表者

山岸 俊男  北海道大学, 文学部, 教授 (80158089)

研究分担者 大沼 進  北海道大学, 文学部, 助手 (80301860)
山岸 みどり  大阪国際大学, 経営情報学部, 教授 (20211625)
キーワードインターネット / 国際比較 / 集団実験 / 信頼 / 協力 / 内集団ひいき
研究概要

本研究の目的は、まず第1に、インターネット実験システムを作成し、そして第2に、そのシステムを用いた国際比較実験を実施する中で、現在予想される困難への対処法を開発すると同時に、予め予想困難な新たな問題の所在を明らかにすることにある。この目的を達成するために、平成11年度には、実験システムの基本プラットフォームの作成に向けた作業が進められた。具体的には、まず日本・アメリカ・イスラエルの研究分担者全員により基本プラットフォームのデザインが検討され、その結果にもとづいて実際の作業が開始された。基本プラットフォームの原型版は平成12年の2月に完成し、現在各国の環境に合わせるための作業が進行している。この基本プラットフォーム上で実行する国際比較社会実験の具体的計画に関してもすでに3国の研究グループの間で検討が進行しており、実験のための基本的なデザインは完成している。当初の計画通り、上述の目標を達成するための基本的な準備作業は平成11年度中にほぼ完成した。今後はこの実験のための個別のプログラムの作成を進めるとともに、平成12年度のなるべく早い時期からパイロット実験を開始する予定である。また、現在の3国からなる研究分担者とは別に、オーストラリアおよび韓国の研究者からも共同研究の申し入れがあり、本研究の一部として、あるいは本研究と平行するかたちで、当初の3国を越えたより広がりのある国際比較実験の実施が可能となるものと予想される。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Toshio Yamagishi, Masako Kikuchi & Motoko Kosugi: "Trust, gullibility and social intelligence"Asian Journal of Social Psychology. 2・1. 145-161 (1999)

  • [文献書誌] 高橋伸幸,山岸俊男: "一般交換システムの自発的形成―選別的利他行動に関する実験研究"心理学研究. 70・1. 9-16 (1999)

  • [文献書誌] Nahoko Hayashi, Elinor Ostrom, James Walker and Toshio Yamagishi: "Reciprocity, trust, and the sense of control : A cross-societal study"Rationality and Society. 11・1. 27-46 (1999)

  • [文献書誌] Toshio Yamagishi, Nobuhito Jin and Toko Kiyonari: "Bounded generalized reciprocity : lngroup favoritism and ingroup boasting"Advances in Group Processes. 16. 161-197 (1999)

  • [文献書誌] 王飛雪,山岸俊男: "信任的中、日、美比較研究"社会学研究. 80・2. 67-82 (1999)

  • [文献書誌] 山岸俊男,小杉素子: "社会的交換における裏切り者検知"認知科学. 6・2. 179-190 (1999)

  • [文献書誌] 山岸俊男: "一般的互酬性の期待としての集団主義文化"組織科学. 33・1. 24-34 (1999)

  • [文献書誌] 山岸俊男: "安心社会から信頼社会へ―日本型システムの行方"中央公論新社. 253 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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