研究課題/領域番号 |
11694003
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
木村 茂光 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (90134759)
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研究分担者 |
大石 学 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10183758)
君島 和彦 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (80111623)
坂井 俊樹 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10186992)
加藤 章 盛岡大学, 文学部, 教授 (70108273)
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キーワード | 共通歴史教科書 / 歴史教育 / 日韓関係史 / 歴史認識 / 国際研究者交流 / 韓国 / 自国史 / 相互理解 |
研究概要 |
2001年、「歴史教科書問題」が再燃するなど、日本と韓国の歴史認識には依然として隔たりが現存している。このような両国の友好関係を深めるためには、相互理解を促す歴史認識を育成すべく、学校教育のレベルから改善していくことが不可欠である。 本研究プロジェクトは、日本側は東京学芸大学、韓国側はソウル市立大学校を中心に、大学や学校現場に籍を置く両国の歴史学・歴史教育研究者の連携下に展開している。また、研究・実践両面からの視点を高い次元で止揚することで、実効性を高めることに努めている。 具体的な研究方法としては、先史、古代、中世、近世、近代、現代の各時代において、日韓関係史を中心とした歴史学の最新の研究成果を踏まえながら両国の自国史教科書の見直しを進めるとともに、歴史教育の観点から両国の学生に育むべき歴史認識の在り方を模索してきた。議論を重ねる中で、両国で当然のように使用されている「歴史用語」や「時代区分」自体がいかに一国史的なものであるかが露になり、歴史認識の隔たりの様態を具体的に明らかにすることができた。そして現在では、その成果に基づき、相互理解を深めるために両国で活用できる「共通副教材」の作成を進めている。また、討議と交流の場として、両国を往来しながら2002年1月で第9回を数える「日韓歴史教科書シンポジウム」を年2回継続的に開催している。 研究成果は両国で公表しており、各種論文とともに、日本では『日本と韓国の歴史教科書を読む視点』(歴史教育研究会編、梨の木社、2000年)を公刊している。「共通副教材」についても、近く両国で公刊すべく準備を進めている。 以上のように、本研究プロジェクトの研究成果は、具体的な形で歴史学・歴史教育に貢献するとともに、日韓両国の歴史認識を改善する一助となるものと考えている。
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