研究課題
基盤研究(A)
平成11年度は、8月と1月に全体会議を持った他に、各研究者が互いに訪問することにより研究交流を行なった。特筆すべき項目としては、共有データ整備と、英語と比較して日本語が遅れている発達過程の基礎的研究を行なったことがあげられる。共有データ整備として、これまでCHILDES(北米)及びJCHAT(日本)プロジェクトで準備されてきた日英語の発話データを統合・整理し、本研究計画で使用する共有データベースを整備した。具体的には日英語の両方に関して、第一言語習得データ(5歳までの親子会話)、言語障害データ(親子会話;絵説明)、第二言語習得データ(教師と学習者の会話;絵説明)、及び、日英語イマーションプログラムデータ(バイリンガル教育)を、中京大学のWWWサーバー上に整備し、本研究で利用する基礎的データとした。また、日英語の発達過程の基礎的研究を行ない、言語発達指標が備えるべき要因(パラメター)を明らかにすることを試みた。具体的には以下の点に注目して各研究者が分担し、文献および基礎的データの分析を行なった(現在も続行中):(1)使役、(2)否定、(3)格助詞、(4)動詞形態素、(5)復文構造、(6)名詞句構造、(7)WH疑問文および量化表現、(8)代名詞、(9)助数辞、(10)終助詞、(11)視点
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