研究課題
基盤研究(B)
1.平成12年度にユネスコ教育研究所(ハンブルグ)と共同して開催する、「メディア・リテラシー」に関する国際シンポジウムの準備のための研究会議を開催し、カントリー・レポートの記載事項の検討を行った。主たる事項は次のとおりである。(1)教育の基本に関する事項(教育制度、成人教育の実施状況等) (2)メディア環境に関する事項(メディアの種類、普及状況、接触・活用状況等) (3)メディア教育に(メディア・リテラシー教育を含む)関する事項(政府の施策、基礎教育・高等教育・職業教育における教育ツールとしてのメディアの活用状況、教育内容等)2.上記の(1)〜(3)の事項を中心に以下の各国の訪問調査と関連資料の収集にあたった。(1)ブラジル/メキシコ (2)韓国 (3)タイ (4)中国(上海) (5)シンガポール (6)イギリス (7)フランス研究会において各国の状況が報告されたが、「メディア・リテラシー」の定義が各国間で必ずしも一致がみられていない現状にあること、各国の訪問先の機関の特性が異なっていたことなどの理由により、調査事項の統一性をやや欠いているという問題点が指摘された。次年度においては、調査事項の範囲を限定して、関連資料の収集を行う。