研究課題/領域番号 |
11694015
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 東京国立文化財研究所 |
研究代表者 |
平尾 良光 東京国立文化財研究所, 保存科学部化学研究室, 室長 (40082812)
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研究分担者 |
井上 洋一 東京国立博物館, 学芸部企画課, 室長 (60176451)
森田 稔 文化庁, 文化財保護部美術工芸課, 文化財調査官
早川 泰弘 東京国立文化財研究所, 保存科学部化学研究室, 研究員 (20290869)
三輪 嘉六 日本大学, 文理学部, 教授 (00222422)
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キーワード | 青銅器 / 中国青銅器 / 早期中国文明 / 鉛同位体比 / 産地推定 |
研究概要 |
日本は中国から歴史の流れと共に多くのことを学んできた。即ち、日本文化の源流は中国文化にある。中国文化の発展の中で一つの重要な足跡は銅器文化である。銅器文化の発展を理解することは中国文化の本質に迫る重要な研究である。古代中国青銅器に関する研究は従来は考古学の分野で行なわれてきたが、本研究では自然科学的な方法およびその結果を歴史の理解に加えようとしている。そして、今までとは異なった自然科学的な視野を考古学へ導入し、歴史の流れをより深く理解しようとしている。 本年度は中国湖北省文物局や上海博物館・河南省博物館、また北京大学や香港中文大学などと連携して研究できるように中国側と折衝をすすめた。また実際の資料に関しては日本の泉屋博古館および東京国立博物館の東洋課が所蔵する資料に関して、資料採取および鉛同位体比と化学組成の測定をすすめた。 中国から研究者を招請し、鉛同位体比測定および早期中国青銅器の発展に関して、討議を行った。中国側研究者と測定および討議を続けることができたことは日本と中国の学術交流として有意義であった。 日本の研究者が上海・武漢・北京を訪れ、各所の研究グループと交流・遺跡の見学を行った。武漢では商時代中期の盤龍城遺跡を見学し、出土青銅器の展示および修復現場を調査した。普通には見せてもらえない所蔵品および修理現場を見学できたことは今後の研究に大きな成果であった。上海博物館では青銅器類の所蔵量が12万点と非常に多く、共同研究の意義が充分にあることを理解した。
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