研究課題/領域番号 |
11694017
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研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
西尾 哲夫 国立民族学博物館, 民族文化研究部, 助教授 (90221473)
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研究分担者 |
竹田 新 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (50116141)
野林 厚志 国立民族学博物館, 民族学研究開発センター, 助手 (10290925)
笹原 亮二 国立民族学博物館, 民族文化研究部, 助手 (90290923)
水野 信男 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (50032511)
小田 淳一 東京外国語大学, アジアアフリカ言語文化研究所, 助教授 (10177230)
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キーワード | サウジアラビア / アラブ / 民族考古学 / 地域研究 / 中東世界 / イスラム世界 / 博物館学 / アラビア語 |
研究概要 |
1.アラビア半島での参与調査については、 (1)本年度の調査予定は、サウジアラビア南西部のナジュラーン地域における民族学的調査であったが、南西部からイエメン国境地域さらには南東部全域においてリフトバレー熱とよばれる伝染病の流行地域となったため、同地域への移動を禁止された。したがって、前年度の続きとして東部ヒジャーズ地域(メッカまでの地域)と北西部ダンマン地域の調査を行った。東部地域では、ジェッダ近郊の遺跡ならびに博物館の状況を調査した。ジェッダからメッカまでの地域の遺跡調査を行うとともに、特にターイフでは、博物館の状況を重点的に調査した。またターイフは中世以来、中国系ムスリムの多く居住する地域として有名であり、東アジア世界とアラビア半島の文化的交流を考察する上できわめて重要な地域であることから、同地域の中国系ムスリムのコミュニティーに関する予備的な参与調査を行った。 (2)科学研究費による調査は計画上は本年度で終了するが、来年度における調査項目として、アジア・イスラム世界との交流において重要な役割を果たした、上記ターイフ地域とナジュラーン地域の調査許可をあわせて申請してきた。 2.民族学研究資料のデータベース化作業については、 (1)『アラビア語中級辞書』のデータベース化を引き続き行った。 (2)サウジアラビア考古遺跡の分布に関するデータベース化作業を行った。アラビア半島の遺跡ならびに碑文の分布はいまだに全体像がつかめておらず、データベース化による処理作業で、アラビア半島における人口移動や文化交流の実態を把握するのに貢献する。
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