研究課題/領域番号 |
11694023
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
奈倉 文二 茨城大学, 人文学部, 教授 (10007825)
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研究分担者 |
横井 勝彦 明治大学, 商学部, 教授 (10201849)
鈴木 俊夫 東北大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (00139982)
安部 悦生 明治大学, 経営学部, 教授 (50130795)
千田 武志 広島国際大学, 医療福祉学部, 助教授 (90309675)
小野塚 知二 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (40194609)
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キーワード | 英国兵器鉄鋼産業 / 対日投資 / 英日関係 / 日本製鋼所 / ヴィッカーズ社 / アームストロング社 / 海軍 / 経営戦略 |
研究概要 |
平成13年度においては、海外共同研究者Trebilcockの2回にわたる訪日(4月,5-6月)に合わせて、東京(日本製鋼所本社ほか)、仙台(東北大学ほか)、室蘭(日本製鋼所室蘭製作所及び新日本製鉄室蘭製鉄所)などで日本側研究者も積極的に協力して資料調査・収集を行った。とくに日本製鋼所室蘭製作所においては、英文資料も残存していて、予想以上の収穫が得られた。 英国での調査・資料収集も、前年度に引き続き研究代表者・分担者が研究協力者の協力も得つつ、役割分担に応じて行った(7-9月)。調査先は、ケンブリッジ、ロンドン、ニューカッスル、グラスゴー、バロー・イン・ファーネス、などに及ぶ。 国内外の調査・資料収集に基づき、10月以降は共同研究会を開催して調査結果の披露・討議を行いつつ、成果とりまとめに努めた。その結果の一部は「研究発表欄」に記載されている通りであるが、そのほかに、本年度内には発表には至らないが、研究成果としてまとまりつつあるものも相当多い。安部は「戦間期ヴィッカーズ社の経営戦略と企業金融」を、横井は「1930年代イギリス再軍備と武器輸出に関する史的分析」を、小野塚は「武器製造業におけるイギリスの技術的影響」及び「武器製造業者の結託と競争」をそれぞれまとめつつあり、千田は「明治前期の軍艦整備計画と鎮守府」及び「呉鎮守府の建設と開庁」を草稿としてまとめ、また、Trebilcockもディスカッションペーパーとして"The British Armament Industry, the British State, Technology Transfer and the Japanese Market 1850-1929"を提出している。鈴木は既発表分以外にも「日露戦争時の軍艦売却問題と英国政府の対応」を既にまとめ(発表待ち)、さらに、「英国の海外投資と対日投資仲介機関(1903-30年)」についてもまとめつつある。奈倉は既発表以外には「『ヴィッカーズ・金剛事件』におけるヴィッカーズ社及び日本製鋼所」について構想をまとめつつある。これらの未発表分はいずれも近いうちに発表されるが、そのうち、奈倉・小野塚(「武器製造業者の結託と競争」)・横井については、第71回社会経済史学会全国大会パネルディスカッション(2002年5月19日、和歌山大学)で共同報告する段取りとなっている。
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