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1999 年度 実績報告書

東アジア経済発展に関する歴史的研究―日本・韓国・台湾の比較を通じて―

研究課題

研究課題/領域番号 11694030
研究種目

基盤研究(B)

研究機関京都大学

研究代表者

堀 和生  京都大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (60219201)

研究分担者 山田 敦  日本学術振興会, 特別研究員
中村 哲  福井県立大学, 経済学経営学研究科, 教授 (20025191)
石田 浩  関西大学, 経済学部, 教授 (70148493)
キーワード日本帝国 / 植民地 / 朝鮮総督府 / 台湾総督府 / 総督府図書館 / 総督府文書
研究概要

日本、韓国、台湾3国の研究者による近代経済史に関する初めての共同研究ということで、まず理論的な研究課題の確認と第1回目の現地資料調査を実施した。前者については、全参加者が担当分野に関わる自国の研究成果の紹介と他の2国についての質問を出す形式で3日間の研究会で議論した。確認されたことは、第1に、3国の近代史把握の基本的認識が非常に異なっている、第2に、しかし植民地期の3国の関わり方は極めて深くかつ相互規定的であり、第3に、日本帝国全体の構造と各国の個別史とを統合的に把握する必要がある、第4に、そのために各分野で3国横断的な比較分析作業をおこなうことが至急の課題である、等であった。その上で、工業、農業、貿易、企業活動、経済政策等に関する比較基準の設定と、今後の研究方法について議論のうえ決定した。後者については、台湾人メンバーの協力を得て、全員で夏期に一週間かけて台北と台中において実施した。対象は、国立中央図書館、文献委員会、中央研究院、台湾大学各図書館、国史館、政府経済部、等であり、すべて直接訪問して所蔵資料の全般的把握をおこなった。とくに、文献委員会においては旧台湾総督府文書を閲覧し、韓国に残っている旧朝鮮総督府文書との比較検討をおこなった。また、国立中央図書館は旧台湾総督府図書館を継承しているので、同じく朝鮮総督府図書館を継承している韓国の中央図書館との図書構成の比較をおこない、1940年代における台湾の出版図書の相対的な多さを確認した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 堀 和生: "日本帝国の膨脹と植民地工業化"秋田茂・籠谷直人編 『1930年代の国際秩序』 (渓水社). 77-103 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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