研究課題/領域番号 |
11694036
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研究機関 | 駒澤大学 |
研究代表者 |
渡辺 惇 駒澤大学, 文学部, 教授 (10040065)
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研究分担者 |
吉澤 誠一郎 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (80272615)
高見澤 磨 東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (70212016)
グローブ リンダ 上智大学, 比較文化学部, 教授 (20296891)
貴志 俊彦 島根県立大学, 総合政策学部, 講師 (10259567)
川島 真 北海道大学, 大学院・法学研究科, 助教授 (90301861)
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キーワード | 都市化 / ネットワーク / 国権 / マス・メディア / 伝統 / 近代性 / 利権回収 / 帰属意識 |
研究概要 |
本年度の成果は、以下の2項目に収斂されるであろう。 (1)史料調査 7月26日-8月1日:大連市図書館史料調査(清水) 7月29日-8月1日:北京市档案館で史料調査(川島真) 8月2日-8日:青島・大連の共同史料調査(渡辺、グローブ、浜口、桂川、貴志、清水) 調査地点:大連市図書館日本分館、青島市档案館 9月13日-20日:中国第二歴史档案館・南京大学・上海市図書館で史料調査(吉澤) 以上の調査で、中国都市史研究に有益な刊行物、文書の全体像、とくに日本語文献についてはかなり明らかになった。ただ、その利用については、依然容易ではない。 (2)国際シンポジウムの開催(2001年8月9日-12日) "中国華北城市近代化"学術討論会 天津社会科学院、天宇大酒店 この討論会は、国際交流基金アジアセンターの資金援助も受けた。そのため、プロジェクト・メンバーのほか、アメリカ5名、中国国内11名も報告した。 このシンポジウムでは、報告者がそれぞれ華北各都市の個別的なテーマを論じたため、これまで看過されていた都市内部の政治、経済、社会、文化など多くの問題がなお検討する課題であることが浮上した。また、華北地域とその他の地域(東北、華中、華南、朝鮮半島、日本)との都市間のつながり、あるいは相互影響については一定程度明らかにできたといえる。だが、華北地域全般を鳥瞰する都市発展のモデル、その特徴については検討が十分であったとはいいがたい。この点は、今後の課題となろう。
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