研究課題/領域番号 |
11694037
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研究機関 | 日本獣医畜産大学 |
研究代表者 |
松木 洋一 日本獣医畜産大学, 獣医畜産学部, 教授 (10102740)
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研究分担者 |
佐藤 洋平 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (20012023)
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キーワード | 農業環境政策 / 直接支払政策 / 環境汚染 / 生物多様性 / 農村計画 / 管理協定 / 農業者自然保護協同組合 / 条件不利地域 |
研究概要 |
日本とオランダおよびEUの農業農村環境政策の共通する課題は、一つは農業・農村のもつ多面的機能が実際にどのようなシステムで実現されているかということである。それはWTOの交渉においても補助金政策の存続可否問題で主題となっており、本研究ではオランダの農業者環境保全協同組合の形成とその増加傾向について実態調査をおこなった。 オランダでは農業者自らが個別農場とその地域レベルにおいて農業的土地利用と野生生物の生息地保全的土地利用を結合した総合的土地利用計画を協同組合を結成し実施しており、その先進性を高く評価した。また、そのオランダの農業者の「自然管理農業」活動が政府や自治体、自然保護団体と管理協定を締結して、その活動の見返りとして直接支払いを受けるというシステムがオランダ、EUのみならず今後の日本に置いても重要な振興システムであると評価し、その政策的位置づけを行った。共同研究者であるJ.POST氏とI.TERLUIN氏は高知県大豊町、北海道津別町でのセミナー、東京の農林水産省農業総合研究所および農林中金総合研究所でのセミナーで「Rural Development in the EU:Main Trends and Policies」と「EU Agricultural Policies:Further Shift towards Direct Income Support Measures」を発表した。 昨年度、本年度の研究成果を今後公刊する予定である。
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