研究課題/領域番号 |
11694039
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
杉島 正秋 朝日大学, 法学部, 助教授 (90196725)
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研究分担者 |
黒澤 満 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 教授 (10111709)
黒川 昭 北里大学, 医学部, 講師 (40186523)
常石 敬一 神奈川大学, 経営学部, 教授 (00039786)
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キーワード | 生物兵器 / テロリズム / 感染症 / 大量破壊兵器 / 軍縮 / 化学兵器 |
研究概要 |
本年度は、各人の研究分担に応じて個別的な研究活動を行うとともに、米国から研究協力者(Raymond Zilinskas(モントレー国際問題研究所・上級研究員))を招聘して、研究グループと合同で、日本のバイオ犯罪(微生物・ウイルス・毒素などを使用した犯罪行為)対策について調査を行った。これは平成11年10月から11月にかけて3週間にわたり、関係機関(医療機関・国立感染症研究所・防衛研究所・自衛隊中央病院・米国大使館・在日米軍―横田―)スタッフへのインタビューと実地調査を中心に実施した。他方、黒川は、同年11月に渡米し、米国の救急医療システム、とくに感染症の大量発生への対応システムおよびバイオ犯罪への取り組み状況について、関係者へのインタビューと現地調査を実施した。また、常石・杉島・黒川の三名は平成12年3月に渡米し、同国に在住する大量破壊兵器テロの専門家と意見交換するとともに、ワシントン(モントレー国際問題研究所・不拡散センター)で開かれた化学兵器テロに関するワークショップで日本の現状と取り組みについて報告した。以上のような本年度の共同作業を通じて、日本の生物兵器テロに対する取り組みの現状とその問題点を、米国との比較検討により一定程度明らかにすることができた、と考える。こうして得られた知見の一部は、個別的に各自の論文・著書を通じて公表しつつある。本年度は、人間を目標としたバイオ犯罪を中心に研究活動をおこなったが、来年度は、それ以外の農産物・家畜などを目標にしたバイオ犯罪についても調査・研究活動を実施する予定である。
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