研究課題/領域番号 |
11694040
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 愛知学泉大学 |
研究代表者 |
町村 匡子 (井上 匡子) 愛知学泉大学, コミュニティ政策学部, 助教授 (10222291)
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研究分担者 |
林田 清明 北海道大学, 法学部, 教授 (50145356)
今井 弘道 北海道大学, 法学部, 教授 (00093188)
相内 真子 北海道女子大学, 人間福祉学部, 専任講師 (60281771)
長谷部 由起子 学習院大学, 法学部, 教授 (40159637)
神長 百合子 専修大学, 法学部, 教授 (80194968)
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キーワード | 女性の社会的地位 / フェミニズム / 家族 / 現代市民社会論 / 近代市民社会論 / 家族・女性に関する国際比較 |
研究概要 |
この100年間の女性の社会的地位と役割の変化を分析することを通じて、これまでの社会理論が死角としてきた諸問題を正面から検討した。また、近代・現代市民社会論をもう一つの軸とすることにより、現在緊急かつ深刻な課題となっている家族や女性をめぐる諸問題(少子化問題・雇用問題・高齢者ケアの問題など)を解決するための、理論的基礎を構築することを目指した。 以下三項目につき、具体的に報告する。 <Women 2000への参加>本研究のメンバーが、その構想段階から積極的にかかわって来た国際的プロジェクトであるWomen 2000:A Century of Change Around the Worldは、今年度も、ビルソン博士・ロバン博士を中心として進められた。E-mailやMailing Systemを用いた日常的な情報の交換・研究交流をふまえて、今年度は日本側グループがアメリカを訪れ、具体的な執筆の打ち合わせと意見交換を行った。特に今年度は、アジア内部での共通点と相違点をどのような形で分析すべきかについて、検討された。 <基礎論>近代・現代市民社会論の枠の中で、女性や家族の問題がどのような扱われてきたか、また扱われてこなかったかを分析した。また、国際化と多文化状況の進展の中で、ジェンダーや女性・家族の問題が変化するか、またすべきかどうかについて検討された。 <研究の統合>今年度は、EmailやMailing List Systemを積極的に活用し、日常的な情報の交換・研究の交流を行ったが、全体としては、研究発表の項にあるように、各研究分担者による個別研究が主となった。国際的な共同研究としての具体的な成果は、次年度に期したい。
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