研究概要 |
1.国際交流を通じたマイクロスケール実験の開発と実施,普及上の問題点と研究 1)アメリカナショナルマイクロケミストリーセンター(NMCC)との交流:研究協力者のシン(M.M.Singh)教授の属するNMCCは,レベルの高いマイクロスケール実験の開発,普及に実績がある。本研究代表者及び分担者はNMCC及びそこで実施しているマイクロスケール実験のワークショップを視察し,実施,運営の状況を調べた。また,シン教授を日本に招き,東北大学,東京大学,広島大学および奈良教育大学において,セミナー,研究協議,情報交換を行った。 2)ニューヨーク州立大学シルバーマン(R.Silberman)教授と研究協議:同教授は,アメリカ化学会のスモールスケール実験推進活動の中心的立場にある。同教授を日本に招き,東北大学,東京大学,奈良教育大学,奈良女子大学において,セミナー,研究協議,情報交換を行った。 以上のような交流を通じて,マイクロ/スモールスケール実験の普及には,使いやすく安価な実験器具,ワークショップによる教員の研修が必要であることがわかった。 3)本研究代表者のアメリカでの発表:NMCCのワークショップおよびマカレスター大学において,セミナーを行うとともに本人の開発した教材を演示し,興味・関心を集めた。 2.高校化学のマイクロスケールの実験教材の開発:(1)緩衝溶液,(2)アミノ酸とタンパク質のテーマについて開発し,マニュアルを作成した。 3.これまでに開発したマイクロ/スモールスケール実験教材の改良発展:無機定性分析について行った。
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