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2000 年度 実績報告書

ラジカル・クラスターの構造・動力学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11694055
研究機関茨城大学

研究代表者

天埜 堯義  茨城大学, 理学部, 教授 (60037249)

キーワード分子イオン / イオンクラスター / サブミリ波分光 / フーリエ分光
研究概要

このプロジェクトは本来、国際学術協同研究としてスタートしたものである。昨年度報告したとおりUniversity of Waterlooとの共同研究の結果TiClのサブミリ波スペクトルの検出に成功した。本年度はそれを更に発展させ、サブミリ波スペクトルから得られた、分子定数に基づいて予測された最低回転遷移を東京大学遠藤研究室と共同でフーリエ変換マイクロ波分光器を用いて検出した。サブミリ波スペクトルでは分裂して観測されなかった超微細分裂が観測され、不対電子の分布に関する情報が得られた。サブミリ波,フーリエ放出電子スペクトルの結果を全て含めて再解析を行い、従来求められなかったスピン軌道相互作用定数、スピン-スピン相互作用定数などをあらたに決定した。
HCNH^+の解離性再結合反応分岐比の決定は本研究室のここ数年来の研究テーマである。中性化反応生成物、HCNおよびHNCを光イオン化あるいは、エネルギー制御された電子ビームイオン化によりHCN, HNCを個別にモニターする可能性についてCalTechのOkumura教授と検討を重ねた。本年3月に天埜がCalTechを訪れ具体的に実験装置を前にして検討を加え、本プロジェクトは何らかの形で継続することを確認した。Okumura教授とはCH_5^+,D_5^+の赤外分光による精密測定についても共同研究を推進する予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] T.Amano,A.Maeda: "Double-modulation Submillimeter-Wave"Journal of Molecular Spectroscopy. 203. 140-144 (2000)

  • [文献書誌] T.Amano: "The Lowest Submillimeter-wave Transition"Astrophysical Journal. 531. L61-L64 (2000)

  • [文献書誌] T.Amano,M-C.Chan: "Infrared Absorption Spectroscopy of D_3:"Phil.Trans.Roy.Soc.London. 358. 2457-2470 (2000)

  • [文献書誌] T.Hirao,P.F.Bernath: "The rotational Analysis of the A^2π,X^2Σ^+"Journal of Molecular Spectroscopy. 202. 213-222 (2000)

  • [文献書誌] C,Focsa,P.F.Bernath: "Fourier Laser Induced Fluoneocence"Journal of Molecular Spectroscopy. 203. 330-338 (2000)

  • [文献書誌] T,A.Moone,M.Okumura: "UV Photolysis of ceooce"Journal of Physical Chemistiy. 103. 12-25 (1999)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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